1話 地上への憧れ
「地上にはな、青色でうめつくされた天井その中でピカピカに輝く『太陽』大地には、色とりどりに咲いている『花』や地平線に広がる緑色の大地……まあ俺が言いたいのはな、地上には俺たちモグラが夢に描くような景色が広がってるってことだよ。」と父さんが言った。
「地底にも花は咲くよ?」とラーが言ったラーは僕が知る友達の中でもものすごく物知りで僕が尊敬しているモグラだ。
「ラー確かにな地底にも花は咲く…だがな地上には赤や青ピンク色の花が山ほど咲いている。見てみろ俺が昔地上から取ってきた花だ。」そう言って父さんは部屋の奥の方から小さな箱を持ってきて箱の中身を見せてくれた。
「どうだ、これが地上の花だ。」父さんの言っていたように地底では見れない色をしていた。
「きれい…」そう言葉が気づいたら出ていた
「だろうモグーこれよりきれいな花はこの世に存在しないそう思えるだろ?わかったかラー地底の花との違いが?」
「確かに…」ラーそうつぶやいた。
「今日の話はこれまでだ、俺は仕事があるからな。」そう言って部屋の奥へといった。
「確かに地上はすごいねあんなにきれいな花がたくさん咲いているなんて!」そう興奮しながらラーは言った
「僕も行きたいな地上に……」
「そうだなでも今の僕たちじゃとうてい地上にはつけないよ。きっと今のまま行ったら途中のどこかれ死んじゃうよ。」
「確かに。」
僕はまだ5歳だラーは6歳だけど今の僕たちじゃとうてい無理だ
「いつか地上に行けるといいな。」
「そうだな。」