班決めで
「なんてことしてくれるんだ!」
『えぇ〜いいじゃん。結果オーライっしょ』
家に帰ってくるなり、僕は自室に直行。
マホを問いただしている。
「僕はあんなことを言うキャラじゃない!キモがられただろうがッ!」
『そうかなぁ。同じ女子としての意見だけど、あれは照れてるだけだと思うな』
「またそんな適当なことを」
藍川さんがクラスのみんなに今日のこと話されたら僕の友達づくり計画が台無しになってしまうどころか、学校生活自体が終わる。
……まぁ、藍川さんはそんなふうに誰かを小馬鹿にしているところ見たことないけど。
『大丈夫だと思うよ。そんなに深刻に考えなくても』
本当にこいつの言葉を信用していいのだろうか……
*
翌日以降、マホが言ったように、藍川さんが陽キャたちに僕とのことを話している様子はなかった。それに陰口を叩かれているようにも感じない。
だとしても……やっぱり、僕は完全に人を信じるということが、できずにいる。
そして、6月に入って数日後のことだった。
ついにそれはやって来た――
「おーし、前々から言ってたと思うけど、この時間を使って班決めするからな。基本的には男女それぞれ3人組を作ってくれ。それで3、3の6人の班にするって感じだな」
1学期最大の難関、修学旅行の班決め!!
ここで同じ班になった人と友達になる!卒業まで数カ月の関係だったとしても、その後の高校生活以降にも弾みをつけたい。
だけど
どうしよう……うちのクラス男子は17人。3人組を作ったとして、2人余る……
それに、もうほとんど3人組ができてしまっているぞ!
あわあわあわわ。。。
焦っていた時だった
「幸也」
僕をそうやって呼ぶ人物は限られている。
佳奈ちゃん……?
将吾君も一緒に。なんだろうか……
「あんたどうせボッチなんだから私たちの班に入れてあげる」
なぜ分かった?!
いや、それにしたって女子の3人組には入れないと思うが?!
「男は2人余るだろ。俺とお前、それから佳奈たち3人の、5人で班になろうって言ってんだ」
「え……っと…そそそそれは……」
「なに?!あんたもう班決まっちゃったの?それとも嫌なの?」
「いやいやいや!べべべ別に決まってるわわわけじゃないよ!そ、それに、い嫌ってわけでも……」
本当はすごく嫌です……
「じゃぁ決まりね!ちょっとうちらの席の近くに来てよ」
この後は修学旅行先である京都と奈良の見学コースを班ごとに考える時間だった。
同じ班になったのは、佳奈ちゃんと同じ女子バスケ部の立花さんと白井さん。
立花さんは元気で自由奔放って感じの女子で、白井さんは口数が少な目で大人しい、っていうかぼーっとしている感じの子だ。
佳奈ちゃんはしっかり者だから、この女子3人は良いバランスで成り立っているように見えた。
将吾君は……
頬杖をついて、なんか不機嫌そうだな……
佳奈ちゃん主導でどんどん話がまとまっていく。当然のことながら僕から発言することなんてなく……
「……って感じでいいかな?」
「良いじゃん?さんせー」
「……異議、なし」
「ま、佳奈が良いならいいんじゃねぇの?」
「将吾、真面目に考えてよね。で、幸也は?」
「ぼぼぼ僕も、と、特には……」
「幸也さぁ、お前さっきっから全然意見出してねぇけど。やる気あんのかよ?」
「ごごごめんッ、僕が、い行きたい所、だ、だいたいみんなが出してくれたから……」
っていうか、僕が意見を出したところでどうせ聞いてくれないだろう。
「行く前からモメないでくれる?一応流れ的に私が班長やるけど、それでいい?」
そんなこと、反対するわけがないじゃないか
みんな一様に同意した。
「……なら、ケンカ禁止。あんたたち分かった?」
「わーってるよ」
「……うん」
なぜこうなった
関わらないと決めたのに
まぁいいや、班行動以外は極力別行動を取って……
……ちょっと待てよ
同じ班ってことは、同じ部屋になるってことだよね……?
じゃ、じゃぁ修学旅行中、夜は将吾君と2人きり?!
マジか
さ、最悪だ……
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