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あなた誰?!

[ファイナル・シンギュラリティ04]……


タイトル初のオンラインMMORPGで、これまでのナンバリングは、世界でも数千万本という大ヒットを叩き出している。


このゲームと出会ったのは、実は父さんからの勧めがあったからなんだ。


僕は友達に裏切られて、それ以降ボッチを極めていた。

それを心配したゲーマーの父さんが一緒に遊ぼうって言ってくれたのがこのゲーム。


今では父さんよりも僕の方が強くなってしまったし詳しくなってしまった。


「さてと。今日のデイリークエストは……」


バトル系、生活系などなど……

僕はいくつかあるデイリークエストの中から、鉱物採掘を選択。目的の鉱物は初心者エリアにあるしすぐ終わるだろう。


カツーン

カツーン……


こういう作業クエスト、僕は嫌いじゃない。

たまにレアな鉱石も採れたりして金策になるからね



しばらく岩を叩いていると


ふと


視線を感じた


ここは初心者エリアだし、よく熟練度の低いプレイヤーを見かけるけど


じーッ


めっちゃ僕のこと見てるプレイヤーが……

僕が見える範囲に他にプレイヤーはいないようだ。


その人は、エルフをモデルとした[ルフエラ族]のアバターだった。

尖った綺麗な耳とエメラルド色に輝く艶やかな長い髪の毛、スラッとのびた四肢が特徴的だ。

でも装備を見るからに初心者だな。


ちなみに僕は、人族に限りなく近い[ヒューメル族]。かっこいいと思って銀髪にしたけど、ただの高齢者に見えなくもない……




…………。


な、なんだよ

まさかRMTリアルマネートレードのお誘いか?

このゲームでは禁止されているけど後を絶たないみたい。

変な動きしたらソッコー運営に通報してBANしてもらおう。


……微動だにしない


プレイヤーネームは


[IO]


なんて読むんだろう

10?ジュウ?テン?

初心者を表す[newbie]の"N"のマークが名前の横についている。

ちなみに僕は、高難易度コンテンツをいくつかクリアしてもらえる称号"★"のマークが名前の横についている。


まぁいいや


それでも僕のそばから離れない


本当なんなんだ?

こっちから声かけてみようかな


【こんばんは 初心者さんですか?】


ビクッ


あ、反応した


【こんばんは】


お?

返答してきたぞ


【もしかして この先のエリアで手こずってます?】


見た限り、この人は初期クラスの[アーチャー]だ。装備も心許ない。

単独踏破はできなくもないけど、ゲーム自体初心者であれば難しいかもしれない。


【はい】


あっさりしてるな

ま、初心者ならチャットも難しいからね


【手伝います 僕ヒーラーもできますからガンガン攻めてってくださいね】


【はい】


…………まぁいいか。

この先のフロアは指定の数のモンスターを倒さなきゃならない。

この立ち振る舞い

実はすごい実力者なのか……

と、思ったりしたけどこの人、


「めちゃくちゃヘタクソだ……」


スキルを出すタイミングもコンボも無視。

まったく火力が出ていない。

こりゃ手こずるわけだ。


【順番に攻撃スキルを押すと効率的に攻撃力が上がりますよ】

【ウィンドショット→ワイルドショット→アクセルバイト】


【はい】


やはり淡白……


反応が全くないよりかマシか

本当は合間に入れるバフやデバフのスキルもあるんだけど、いっぱいいっぱいっぽいし、今はいいかな。


それにしても

ああ、またタヒった……


【床が赤くなった場所に敵の攻撃がきます 避けてください】


それでも少しずつ

ミスは減っていってる。


【次はフロアボスです 頑張りましょう!】


【はい】


……なんかこのやり取りも笑けてきたな


フロアボスは魔鳥だ。

扇範囲で羽根を飛ばしてきたり、ボス周辺の円形範囲攻撃でプレイヤーを近づけさせないようにしている。


この10さんの装備は弓矢だから遠距離からバシバシ攻撃してもらって……

って、なぜそこで近づくー!


今日何度目かの蘇生魔法。

これはこれで、僕としてはとても楽しい。きっと10さんは必死なんだろうけど。


着実にボスのHPは削れてきている。

僕は10さんにバフの効果を切らさないよう付与しつつ回復に努めた。

もう一息!


そして

ここで10さんのコンボがクリティカルヒットした!


【ギャぁぁ……】


テテテテーテーテーテッテテー


やった!倒せたぞ!


【やりましたね!初クリおめです!】


【ありがとうございます】


最後まで淡白だなw

それにしても、久々に味わえたな〜

この達成感があるからこのゲームはやめられない。


「うヒッ」


思わずキモい笑いが出てしまった


『キモ』


「……マホ、今なんか言った?」


『なんも言ってないです……』


「そう」


また箱に閉じ込めようと思ってしまった。


お読みくださりありがとうございます!

良い点悪い点、何でもよいのですが感想をいただけると今度の作話の励みになります。

これからもどうぞよろしくお願いします^_^

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