第9話 〜命、儚き。〜
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ダイルはギルドの中に入っていく。2人も続いて入っていく。
ギルドの中には屈強な男共がクエストを受けに…
来ていなかった。
いや、来てはいたが、屈強な男など大していなかったのだ。
おそらくギルド店員らしき人がダイルに話しかける。
「あ、ダイルさん!クエストは完了しましたか?」
「はい。」
ダイルは謎の結晶体をギルド店員に渡した。
「[岩の涙]です。確認どうぞ。」
「はい。確認致しました。こちら報酬の5シルバーです。」
この世界ではお金の単位が違うのか。そう思った。
そして岩の涙とは何か。言葉の意味がよく分からないが、いちいち異世界の言葉の意味を考えてもキリがないと思った。
すると近くにいたパーティーは、袋を取り出し、ギルド店員に渡した。
腐った血の匂いがする。嫌な匂いだ。
そしてパーティーの1人は言う。
「ゴブリン10体の鼻です。確認してください。」
鼻…?
どうやって取った…?
切り落としたのか?
あぁ、そうか。[討伐クエスト]って、
殺すのか。
この世界の人は、弱肉強食の世界で生きてきたのだろう。
だから殺すことに躊躇いはない。
別にそのやり方を否定している訳では無い。
俺も生まれた環境が同じなら同じ思考になっていたであろうから。
自分がのうのうと生きていたら、犠牲が増えてしまう。
[誰も失わず]とか、馬鹿馬鹿しく思えてきた。
でも、こんなことで止まってちゃダメだ。
俺の罪滅ぼしはまだ何も成し得ていない。
少しでも早く、守れる程に強くならないといけない。
俺は1人決心した。
「ハヤト?」
ダイルがこちらに話しかけている。
俺は話しかける。
「どうした?」
「ギルド店員は、冒険者に関する知識を多く身につけているから、通行証や冒険者ランクカードについて聞いてみてくれ。それじゃ、俺これから仲間と隣町のクエストに行ってくるから。」
「お、おぉ、そうか。」
ダイルはクエストのために、隣町まで行くらしい。少しの間の別れだ。アオイは言う。
「色々とありがとね!」
「おう。また困ったことがあれば言ってくれ。」
ダイルはハヤトの方を見てさらに言う。
「俺たち、もう親友だろ?」
親友は言い過ぎだろ。そんなことを思っていたハヤトは言う。
「おう!またな!」
ダイルはギルドを出た。
すると、さっきダイルがクエスト完了を報告していたギルド店員が寄ってきた。
「こんにちは。様子を見る限り、初めてですよね?」
2人は頷いた。続いてギルド店員は言う。
「では、まず初めに冒険者について少しお話致しましょう。ここで話すのはあれですので、ギルドカウンターまで来ていただいてよろしいでしょうか。」
「分かりました。」
俺は返事すると、ギルド店員が歩きだしたので、2人はついて行った。
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