第22話 〜影の有名人〜
セレステってゲーム面白い
「…え、Eランクって…本当ですか…?」
「…はい」
ギルド店員のそんな言葉に、リアは驚いていた。すると、ギルド内のとある冒険者がリアに聞いた。
「おい、あんた、衝撃竜を[倒した]ってのは、本当か…?」
リアは黙ったまま、ドラゴンの捕獲ケージを取り出した。
ギルド店員は、ケージ内のドラゴンを見て、一言言う。
「…間違いなく、インパクトドラゴンですね…」
ギルド店員の言葉に、再びギルド内がざわつき始めた。
「あんたも戦ったんだよな?」
冒険者の1人がリアにそう言った。
「戦った…って言っても、私はCランク。その上、火矢一発で瀕死になるくらいにはダメージを受けていた…」
「…そうか…」
ギルド内の全員が、回復施設の方を見た。
───────
俺は今、回復施設に来ている。
ギルド内の設備であったらしく、歩いて数秒で着いた。
本当にタンカーが必要だったのかというツッコミを入れようとしたが、そんなことを忘れてしまうくらいに、広く、しっかりとした設備であったため、俺は言葉を失っていた。
しかし、広い割には、患者が大していなかった。
ダイルも確か、「この町の冒険者は、ほとんどがD、Eランク」って言っていたような気がした。
怪我人がいないということは、それほど安全な町なのだろうな。
おっと、内装がどのような感じなのか言っていなかったな。
個室のようなものではなく、大広間にいくつものベッドがある。
大体30くらいあるか…?
そして、1箇所1箇所にカーテンがあった。
おそらく、患者がいるベッドには、カーテンが仕切られているのだろう。
それくらいの配慮はあって当然か。と俺は思った。
今は…3箇所か?
俺がそんなことを考えていると、アオイが運ばれて行くのが見えた。
カーテンで仕切られる前に、俺はアオイの所まで来た。
すると、アオイを運んできたギルド店員が俺の方を向いて話かけてきた。
「もしかして、この人の仲間ですか?今からこの人の治療をするので、一旦離れていてくださ…って、君、その傷…」
「先に彼女の治療をお願いします!」
「…わかりました。彼女の治療が終わった瞬間に、君の治療を開始するので、この場で待っていてください」
俺はこの場で治療されるのかいと思ったが、細かいことはどうでも良かった。
そして、ギルド店員はアオイの方を向き直した。
ギルド店員は、手をかざした。
ギルド店員って、治療も出来るのか。凄いな。
「火玉!」
一瞬攻撃かと思った俺を誰か殴ってくれ。
威力が弱かったので、攻撃ではない。
多分、傷口を燃やして、止血するというものだろう。
痛いと思われるが…今なら痛みも感じないはずだ。
…ん?ちょっと待ってくれ
これ、俺もやられるってことじゃね?
───────
「…よし、止血完了だ。次は君の番…だ?」
ギルド店員が振り向いた時には、俺はもう逃げ出していた。
だって、痛いの嫌だしね。
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