表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カウントダウンイセカイタイム  作者: あおいろ
17/27

第17話 〜死の痛み〜

もう2024年も6分の1が終わるってさ

早いよね

俺は今、何が起きたのか分からなかった。

俺は、アオイさんの方に飛び出して行った。気づいた時にはもう俺はアオイさんの所にいた。

例えるならば、瞬間移動のように。

その異常現象と共に、体から力が抜けていく感覚と、さっきまでの痛みでどうにかなりそうだった。

俺が、こんな力を出したのか…?

なんで、こんなことが起きた…

いや、もうそんなこと考えている余裕なんてない。

アオイさんは気絶していた。

「逃げろ、俺。」そう自分に言い聞かせた。

俺はアオイを担ぎながら、ドラゴンから背を向けて逃げる。

逃げろ俺。

逃げろ俺。

逃げろ俺。

何回も言い聞かせる。

ドラゴンは逃がさんとばかりに、衝撃波を放ってきた。

もちろん俺らは吹き飛ばされてしまう。

1回目とは違い、今度は吹っ飛ばされているのを理解することが出来た。

しかし、まずい。このままだとまた木に叩きつけられてしまう。

俺だけならともかく、アオイがこれ以上ダメージを受けるともう助からないだろう。

そう思い、俺はアオイを正面から抱いて、さっきと同じく背中から木にぶつかった。

俺の背中に、再び激痛が走る。

そのまま俺らは地面に倒れた。


「アオイさん…は大丈夫か…?」


傷が悪化していないようだ。

しかし、きっと俺の背中は血だらけになっているだろう。

骨が折れた感覚がないのは不幸中の幸いだ。

痛いものは痛いけれどな。


「さっきの力はもう無理だろうな。力が一気に抜けてしまった。そんな頻繁に起こせるような力じゃないらしい…」


死ぬ。このままじゃ、俺ら2人とも、ドラゴンに。

初めて戦う敵がドラゴンだからかな。こんな結果になってしまって…

「死にたくない…!」俺は心の中であの時と同じ言葉を言った。

俺はまた同じことを繰り返すのかな。

…繰り返していいことなのか…?

…いや、良い訳がないだろ…。

俺は痛む体を無理やり起こした。


「ガァァッ!」


ドラゴンが威嚇している。俺はそれに耐えながらドラゴンに言った。


「俺はまだ死ねないんだよ…何一つ叶えていないまま死んでたまるか…」


俺はあのときの「痛み」を思い出した。

あの崖から落ちた時の痛みは…

こんな程度の痛みじゃなかった…!

俺は落とした木剣を拾おうとした。その時、


「…ハヤ…ト…」


アオイが意識を取り戻した。しかし、もう立ち上がるのは不可能な程のダメージであった。俺は申し訳なさでいっぱいになった。


「アオイさん…ごめんなさい…俺のせいで…」


俺は謝ろうとしたが、割り込んでアオイが話す。


「…謝るのは今じゃ無いでしょ……後で聞くから…」


一呼吸おいてアオイは話す。


「…1分稼げる?」

「…え?」


いきなり1分稼げるのか聞かれた。

何かあるのだろうか。そう思うと、アオイは話した。


「1分で神力を振り絞る。やったことないから賭けだけど、もうこれしかないと思う…このままじゃ、2人まとめて死ぬ…お願い、1分で何とかする…」


もう逃げられる力なんか残っていない。1分稼ぐしかないらしい。

1分。

この化け物ドラゴン相手に…。

やってやる。

やらなきゃ2人まとめてゲームオーバーなんだ。

1人くらい守ってみせろ。俺。

死んでも食らいつけ。俺。

俺はアオイに言う。


「頼みます」


地獄の1分が始まる。

感想、レビュー、ブクマよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ