第14話 〜エセサイコパス〜
ブクマ1って結構悲しいね
俺達は、レンタル武器を取り扱っている部屋に入る。
そこには、武器立てに武器が置いてあるだけでなく、壁一面に武器が飾りつけてある。
つまり、種類がとても豊富だということだ。
しかし、どれも強そうという訳ではなかった。
基本的に作りは全て木だった。
言わば木剣だ。
別に、木剣が弱いということではない。むしろ初心者にとっては、金属なんかよりもこういう武器の方が安全ではあるのかもしれない。
俺は勝手に自己完結した。
「とりあえず、武器を見てみるか」
アオイがそう言ったので、俺は頷いた。
俺は双剣を探してみることにした。それは、元々転生特典は双剣の予定であったからだ。
しかし、良いサイズのものが1つもなかった。木剣二刀流にすれば良いという意見もあるとは思うが、俺には間違いなく扱えない。きっと重くて、移動だけで体力を使い切ってしまうだろう。
「ねぇハヤト」
考え事をしていると、少し離れた場所から、アオイが話しかけてきた。
「はい。なんですか?」
「殺すことはしたくないって言ってたけどさ、相手を傷つけるのはどうなの?大丈夫なの?」
「あぁ、確かにそうですね。でも大丈夫ですよ。僕、傷つける程度なら正当防衛だと思ってるんで。それに、少量の血を見るのは、結構好きなんです」
アオイが小声で「…え?」と言っていたのを聞き逃さなかった。
間違いなく引かれたと俺は思った。
だが、俺は間違ったことは言っていない。俺は実際、サイコパスだがサイコパスではない。
エセサイコパスだ。
まぁ要するにだ。常識のあるサイコパスというイメージで良い。
人を殺したいなんていうヤバいことは考えていないから、安心してくれ。
引き気味の女は言う。
「ま、まぁ、問題ないなら良いけど…」
少し気まずい時間が入ったが、俺は再び武器を探し始めた。
さっきも言ったが、木剣二刀流は重すぎる。やっぱり最初は木剣1本で行こう。
そうして俺は木剣を取った。
武器を選び終わったので、アオイの所まで向かうことにした。俺はアオイが視界に入ったので、アオイの方に進みながら話す。
「アオイさーん。武器は選び終わりましたか?」
俺が着くと、アオイは杖を見ていたのであろう。やはりどれも木製だ。
しかし、魔法に素材って関係あるのか?
俺はそう思ったが、様々な形があった。きっと、違う何かがあるのだろう。
「アオイさんは、どの杖にするのですか?」
「杖?何の…あぁ、違う違う」
ん?何が違うのだろうか。
そう思う俺だったが、アオイは話す、
「私が見てたのは隣の方だよ」
あぁ、隣の武器だったか。
ただの俺の勘違いでした。
「すいません。見る場所間違えてました」
えぇと、隣の武器は、
お、薙刀か。
…え、薙刀?
異世界で?薙刀?
嘘でしょ、異世界に薙刀ってあまり聞いたことがないぞ?
この異世界ってかなり特殊な異世界だったりする?
まぁ、あるものはあるからな。
薙刀が。
俺はアオイの薙刀を選ぶその考えに反対する気はない。むしろ、薙刀は腕力が弱い女性にとっては扱いやすい部類の武器である。それに、薙刀に関してはしっかりと金属部分がついている。木よりもずっと切りやすいだろう。
「僕はそれでいいと思いますよ。むしろオススメします」
「そう?じゃあ、これにしよっかな」
アオイは薙刀を手に取った。
これで互いに武器が見つかった。
「それじゃ、クエストに行こうか」
「うん!」
2人は今度こそ、ギルドの外に出た。
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