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カウントダウンイセカイタイム  作者: あおいろ
12/27

第12話 〜理想への覚悟〜

頑張れ俺

覚悟が問われているのか…?

殺す覚悟を…

俺は命を奪うことが出来るのか…

……

………

俺の決意は固まった。

俺は目線を合わせたくなく、下を向いた。


「覚悟なら決まりました。」


アオイは黙ったままだ。この女神が俺からどんな言葉を聞きたいのかなんて俺には分からない。だから俺は自分の覚悟を言うだけだ。

俺は胸に拳を当てて言う


「殺す覚悟…なんてするわけないだろ」


俺は変えるつもりなんかない。その思いを神にぶつける。


「勝手に大きい目標作って、勝手に逃げ出したりしたら、大口叩いてるとんでもない嘘つきです。俺は[誰1人失わない覚悟]背負ってこの世界に来た。折角の償いの機会をまた同じ罪で重ねることなんか絶対にしない。こんな方法じゃ強くなるには不効率すぎるのも心の中では分かっています。でも、もう後悔したくないんです」


俺はアオイに目線を合わせ、あの時と同じことを最後に行った。


「俺は誰1人失わず、全員救ってみせますよ」


俺はこのように言ったけど、これはあくまで俺の思いのための行動である。

アオイさんを守るという目標に関しては、このやり方は最善とは言えない。

そう。俺はたった今、あなたよりも自分の思いを優先しますと言ったも同然なのだ。

もちろん、優先させると言っただけで、アオイさんを死なせるつもりはない。償いの機会をくださったのに死なせるなんて無理だ。


そんなことを思っていたが、アオイさんは安心したような顔をしていた。アオイは言う。


「ごめんね。試すような真似して。あなたの決意の固さを知りたかっただけなの。」

「…俺はあなたよりも自分の思いを優先したんですよ?」


俺の声は絶対に死んだ声をしていた。そんな心配を落ち着かせるようにアオイは話す。


「優先とか言っても、どうせ全て成し遂げるつもりでしょ?」


まぁ、その通りである。

だから俺は何も言わずに頷いた。


「でも、私はあなたはもう強いと思っているよ」


ステータスそっちの方が高いのに何言っているんだよ…とか思っていた。


「決意の固い人間は強いよ。断言するわ」


根拠なんかない。

しかし、その言葉は、俺の心にとても響いた。

暖かい気持ちになった俺に、アオイは更に言う。


「それに、討伐クエスト、多分問題なく受けられるわよ」


え?この人何を言ってるんだ?俺の決意表明をしっかり聞いていたのだろうか。


「すいません、ギルド店員さーん」


アオイはいきなりギルド店員を呼んだ。ギルド店員は案外すぐに来た。

そしてアオイは質問した。


「討伐クエストについて、説明してもらえる?」

「あ、はい。わかりました」


今更説明なんて、どうしたんだ?

内容なんて、大体わかるだろ。

そんなことを思いながら。俺は聞いてみることにした。


「討伐クエストは、その名の通り、野生のモンスターだったり、犯罪者だったり、危険だと判断された[敵]を討伐するというクエストです。討伐の仕方は2種類あって、1つ目は、敵を討伐したと証明出来るように、敵の体の1部を切って持ってくる方法。こちらの方が楽なので、ほとんどの冒険者は、こちらで討伐クエストを行っています。もう1つは」


そう言って、ギルド店員はケージを出してきた。

正方形型で、かなり小さい。

一変10cmから15cmといったところだ。


「瀕死まで追い込む。言わば戦闘不能状態にした敵にこのケージを触れさせると、縮小魔法により、このケージに敵が収容されます。しかし、ケージが別料金なのと、収容した後の重さがかなりあるので、持ち運びがとても不便となっております。オススメはしませんが…」

「…このケージに収容すれば討伐クエストは完了出来るということですか?」

「はい。そうなります」


アオイはこのシステムを知っていたらしい。文字通り、俺は試されていたんだな。

俺はアオイの方を向く。アオイは表情で[良かったね]と伝えてきたので、俺も表情で[ありがとうございます!]と伝えた。伝わってるのかはわからないが。

しかし、俺は本当に嬉しかった。討伐クエストは捕獲でも討伐扱いになったのだ。

これで、戦闘での経験値稼ぎと、資金稼ぎの両立を可能にすることが出来たのだ。


もちろん、嬉しいことは嬉しかったが、俺は少し悲しい気分になっていた。

また、[死][殺]という言葉を深く考えてしまった。

捕獲でも討伐判定になるか、よく考えたら、そういう考えにならないとは言いきれない。

[討伐=死]だと勝手に決めつけてしまった。

やっぱり俺は、まだ買われていないんだ。そう思うと、少し思うところはあった。


とはいえ、結果良ければ全て良しだ。討伐クエストを受けてみよう。


「すいません。やっぱり、討伐クエストを受けても、よろしいでしょうか」


ギルド店員は、快く承った。

やっぱり、この世界では、他のクエストよりも、討伐クエストの方が重要視されるのだろうか。

それにしても、初めての討伐クエストだ。

めちゃくちゃ怖いが、適正クエストをギルド店員さんが選んでくれるので、少しは安心するし、()()()ステータスが高い神様まで…


…あれ?

なんで神様が冒険者ランクカードに登録しているんだ…?


…え?この女神戦うの?

頑張る俺

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