第10話 〜平均以下の異世界人〜
久々投稿
ギルドカウンターまで着いたので、3人は話し始める。
「それではまず。冒険者から説明致しましょう。[冒険者]とは、魔界軍からの攻撃や、闇の組織が絡む事件、世界滅亡計画など、一定の基準を超えて危険と判断された仕事を行う職業となっております。そして、そのような危険な仕事を、ここでは[クエスト]と名付けられています。クエストには、[討伐クエスト]や[探索クエスト]、[護衛クエスト]や[回収クエスト]など、多種多様なクエストが存在しています。」
先程のダイルのクエストは、きっと回収クエストだったのだろう。
そしてあのパーティーは、討伐クエスト…ということか。
そんなことを思いながら、俺は聞き続ける。
「そして、冒険者になるためには、冒険者ランクカードがあります。少し冒険者のランクとクエストについてお話しますね。」
───────
(少しとか言いながらかなり長い話となったので、軽く説明致します。)
・Sランク冒険者
災害級クエスト単独クリア可能レベル
・Aランク冒険者
災害級クエストパーティークリア可能レベル
ダンジョン単独攻略可能レベル
・Bランク冒険者
上級クエスト単独クリア可能レベル
ダンジョンパーティー攻略可能レベル
・Cランク冒険者
護衛クエスト可能レベル
上級クエストパーティークリア可能レベル
・Dランク冒険者
回収クエスト可能レベル
中級討伐クエストクリア可能レベル
・Eランク冒険者
探索クエスト可能レベル
初級討伐クエストクリア可能レベル
Sランクが1番高く、Eランクが1番低いということです。
そして、クエストは自分で選択することができ、ギルドカウンターの隣に掲示板のような形でクエストが載ってあります。
クエストには、「○ランク適正クエスト」と書かれているものが多く、昇格するためには、1つ上のランクのクエストを10回クリアする必要があるらしい。
例えば、Eランク冒険者がDランク冒険者になるためには、Dランク適正クエストを10回受ける必要があります。
また、Eランクから飛んでCランクになることは出来ないらしいですが、Cランク以上の適正クエストを受けることは(護衛クエストを除いて)可能らしいです。
ただし、命の責任は取りませんとのこと。
大雑把ですが、これが大体の冒険者の説明となっております。
───────
「…以上で冒険者についての説明を終えますね。」
長い話にアオイは少し疲れたような顔をしていたが、ハヤトは別に嫌な気がしていた訳では無い。むしろ、少し楽しそうであった。この世界は、町も、建物も…草原までもが美しい風景をしていたのだ。
こんなにも美しい世界を見させられたら、冒険しない訳には行かない。
汚れた体が綺麗に流されていく、そのような感覚だ。
そしてギルド店員がまた話し出す。
「では、これで最後となります。冒険者登録を行いましょう。」
「わかりました。何をすれば良いですか?」
「今から冒険者ランクカードを渡しますので、手に取ったら、[ステータス・オープン]と言ってください。」
そう言うと、ギルド店員は2人にカードを渡した。
冒険者ランクカードは、思っていたよりも小さかった。
日本で言うと、ICカードくらいの大きさをしている。
名前の欄だったり、ステータスの欄だったり、種族の欄が出たりしている。
どれもまだ何も書かれていなかった。するとアオイが先に言う。
「えぇと、ス…テータス・オープン?」
その瞬間、体から白いオーラが出てきて、そのオーラが、アオイの冒険者ランクカードの欄に文字を書くように貼り付いていく。
名前の欄に[アオイ]と書かれていたのを見て、ハヤトはすぐに理解した。
そしてハヤトも魔法の言葉を唱える。
「ステータス・オープン。」
ハヤトの体からも同じくオーラが出てきて、はめ込まれていく。ハヤトは何となくステータスの欄から見始める。
攻撃 3
防御 3
速度
魔攻 3
魔防 2
魔力 3
潜在 4
筋力 2
他にもいろいろなステータスはあったが、おそらくこの6つが冒険者として大切な部分のステータスであろう。
色々と言いたいことがあった。
まず、この数字は何を表しているのか。
そして、速さの項目が空欄となっている。
ハヤトはギルド店員に尋ねる。
「この、ステータスの3とかって、何ですか?」
「それは、ステータスが5段階評価となっているのです。[1]が1番低くて、[5]が1番高いです。[3]なら平均付近ということになりますね。」
なるほどな。一応ハヤトのステータスの項目の[解放]は[5]だし、[潜在]も[4]であるが、他の項目に4以上が1つもなかった。
ていうか、解放5ってどういうこと?
それも気になるけど、ハヤトは大変なことに気がついた。
「…俺のステータス合計値、平均以下じゃないか…?」
不穏な空気が漂っている。
感想レビューブクマお待ちしてます。




