50 脩人
本日もよろしくお願いします
シュートおはようさん!
さて、今日から春休み!バイトとか遠出とかせーへんから割と暇な春休みになる予定や。やらなあかん事は小説の執筆と宿題。ほんで、リハビリに道場通いを週1で再開しようと思ってるけどな。
で、その時間に余裕があるいま何するんかって、魔道具のアイデアを考える事しかないやろ!
いま温めてるアイデアは、
・空飛ぶ魔法の絨毯
・魔力遮断材の発見(『付与』品の長期保管用に)
・お尻が痛くなりにくいジェル入りシート(乗馬の時最強じゃね?)
「今回の大物魔獣の素材で作れそうやない?」
《何か、今までとかなり方向性の違う案が出て来たね。でも、物騒な感じじゃなくて安心したよ》
「空飛ぶ魔法の絨毯は、まずはホバークラフトから発想を始めよか?」
《おーばーくらう?》
「ホーバークラフトって、水面とか地面に向けて空気を高圧で噴出して浮揚して進む乗り物や。ホバークラフトのスカート部分は空気を漏らさへんだけやなく丈夫でないとあかんからバジリスクの皮はうってつけやろ?」
《うーん?》
「次に、バジリスクとかマンティコアの外皮が魔力耐性が強いって事は魔力を通さへんって事やろ?魔力を通さへん袋を作って『付与』品を入れるねん。これで『付与』品から魔力が抜ける速度を遅くできひんかな?試したいねん」
《『付与』品は作成したその瞬間から魔力を消費し続けるからね。魔力を通さない様にしても魔術効果は持続発動しているから、やっぱり魔力は減っていくと思うけど・・・》
「ジェルシートは皮革で座布団作って、中にスライムを入れるねん。スライムは分泌する酸で素材を劣化させるけど、バジリスクとかマンティコアの皮やったら全く問題にならへんと思うねん。これで長時間座っててもお尻が痛くなり難い座布団のできあがりや。普通の座布団としてだけやなく、馬車の座席シートにしたり、乗馬の鞍とかにも利用できるやろ?」
《スライムは森の奥や岩陰とかにひっそりと棲息しててあまり害にならないし、討伐するのに剣とか槍とか使うと金属の武器を腐食させるし、狩っても極小の魔石が取れる位だから誰も見向きしなかった魔獣だよ。それが利用できるってなったら良いね!》
まずホバークラフトの構造を調べてみよか。
ホバークラフトの構造は、船体上部から空気を吸い込んで、吸い込んだ空気をためて圧縮して、下部の空洞に送風して風圧で浮き上がる。障害物による衝撃から船体を守るったり、より高く浮き上がったりするのに必要なんがフレキシブルスカート。
フレキシブルスカートは現代ではゴムを使うけど、ここにバジリスクの皮を使うねん。バジリスクの皮やったら丈夫やから摩耗の心配はあんまないやろ。
ホバークラフトは水や地面に接触しーひんから物理抵抗を受けへんことでパワーロスが少ないからスピードは100㎞/hr位出せる。
「ホバークラフトに関してはこんなもんか。でも、ホバークラフトには問題があるねん。シュートの世界は舗装されてない道ばっかやし、大きな街中でも石畳がせいぜいや。って事は人の多い場所で運行すると、風圧で周囲に砂嵐を巻き起こしてもーて、めっちゃ迷惑かけるって事や」
《それ駄目じゃん!》
「しかも、ホバークラフトは浮き上がる高さがせいぜい1mちょいや。せやから陸上の大きな障害物とか水上でも高い波とかあると転覆の危険がある。
運航の中心は水上で、しかも波が高くない内海とか川とか湖とかに限られる。陸上の運航は、水上から岸に乗り上げる程度になりそうや」
《需要少なそ・・・》
「アテロールの漁師とかには喜ばれると思うけどな。
でも、もうちょっとファンタジー寄りの“空飛ぶ魔法の絨毯”を目指したいなぁ。「魔法で浮く」って、その浮力を生み出す原理はどないなってんねんやろ?」
《素朴な疑問なんだけど、何で絨毯なの?
飛ぶのに絨毯は必要なの?》
「じゃあ、箒に跨る?」
《箒?それこそ、何で?だよ!
空を飛びたいのなら、脩人の世界には飛ぶ乗り物が沢山あるんだから、それで良いじゃないの?》
「あのなぁ!ファンタジーを追求したいんや!
空飛ぶ絨毯や魔女の箒は魔法世界には必須なんや!夢なんや!憧れなんや!」
《僕には現実世界だよ》
「飛行機とかヘリみたいに、空港とかの施設が必要な乗り物はシュートの世界では合わへんやろ?街中で移動するとか、屋敷の庭から離陸して店の前に気軽に着陸できるのが良えやん。
そうなると現実的に考えて、背中に背負うジェットパックか足に装着するフライボードエアかな。もしくはオートジャイロとかジェットバイク辺りって事になるねんけど急にメカっぽくなってまう・・・ううっ、やっぱ絨毯飛ばしたいなぁ・・・」
《こだわるね》
「絨毯を地面に対して並行に浮き上がらせる浮力と、柔らかい絨毯が折れたり撓んだりはためいたりせーへん様な安定性と、機敏に空を移動する操作性と、乗員が落っこちひんように転落防止機能と・・・いろいろ考えんとあかんなぁ。
うーん、『移動』魔法ってさぁ、移動した先が地面の上やのぉて空中やった場合、一瞬で落下が始まるって事ないやん?3秒くらいはその場に静止してたよな?」
《うん、街中で『移動』を使う時は、目立たない様に屋根の上を移動しているけど、そんな感じだね。落下が始まる前に次の『移動』魔術を発動して、それを繰り返していってるよ》
「絨毯も連続『移動』で宙に浮いてるかの様に進んで行くのはどうやろ?“ナンチャッテ空飛ぶ絨毯”状態やけど」
《「できるかできないか」で言うと、できると思うよ。でも、魔石の消費量は凄い事になりそうかな》
「せやんな・・・
あ!あれは?『障壁』魔法は?『障壁』って空中にも作れたやんな?
まず絨毯の下に『障壁』作って、それで浮くねん。
んで、絨毯の進行方向にも『障壁』を延長するねん。
絨毯が『障壁』の上を滑る様に前に進むねん。
推進力は風属性魔法で良えかな?
ファンタジーでイメージするところの、ふわふわ・ひらり・ぎゅーんって感じにはならんけど、ちょっと近づいた気がする!」
《まぁ、『移動』よりも『障壁』の方が魔石の消費量が少なそうだけど》
「空中に作った『障壁』って形そのままで動かせんの?」
《動かせるけど、絨毯は『障壁』とくっ付いてないから、『障壁』を横方向に動かすと絨毯が滑り落ちちゃいそう》
「上下運動なら大丈夫そうやな。
そしたら、絨毯の離陸と着地は『障壁』の上下運動でやって、移動は進行方向に『障壁』を延長して、風魔法で前進すると。絨毯の周囲も『障壁』で囲って、空からの攻撃を防いだり、乗員の転落防止にする。
お!これ良え感じ違う?」
《絨毯の素材はマンティコアから?》
「せやな。“絨毯”やったら、マンティコアやな。
バジリスクの皮で“空飛ぶ魔法の皮革シート”でも良えけどな!」
《ふふ。作る気満々だけど、必ずしも狩れるとは限らないからね?と言うか、そこまで数は多くない上に、討伐難易度も高いからね?》
「獲らぬ狸の皮算用ってやつやな。僕はアイデアを考えてるだけでも楽しいから問題ナッスィングやで!」
この後も、あーだ、こーだと素材の活用法を思いつくまま挙げていくのだった。
じわじわ更新中




