4 脩人
本日も宜しくお願いします
シュートは、剣術や魔術の訓練を頑張った。
シュートは魔道具の知識をたくさん習得した。
シュートは『付与』を覚えた。
シュートは古代文字をマスターした。
シュートは井戸の滑車を弄っていて、途轍もなく叱られた。
最近の夢は、僕はシュートが頑張ってんのをただ見守るしかなかった。
こっちも古代文字をノートに書き出したりして一緒に覚えたし、高校の授業は真面目に受けた。今は夏休みで、大量の宿題と格闘中や。それから道場にも真面目に通ってる。
シュートが頑張ってる姿を見てたら、こっちも怠けてられへんからな。
シュートと僕の誕生日は2月の始めや。早生まれやな。シュートは16歳(成人)になったら家を出なあかん。今はもう8月も半ばや。あと6ヶ月弱しかない。せやし、そろそろ家を出た後の準備をせなあかんと思うねん。
それで大まかなプランと、準備する物のチェックリストを作ってみた。シュートは世間知らずやし、旅の準備なんか分からんやろ。
僕もリアルで旅なんかした事ないけど、ファンタジー情報は豊富やしグー〇ル先生もおるしな。あ、夏休みが終わる前にソロキャン行ってみよかな。
まず冒険者登録をして、王都方面へ向かう事になると思うねん。魔道具技師の登録が必要やからな。旅の途中で情報を集めつつ、素材を採取しつつ、金を稼ぎつつ、ワンチャン魔道具技師と出逢えたら良えな思てる。王都の魔術学院は最終手段やな。
冒険者登録はうちの領内じゃなく、次の街まで行ってから登録した方が良え気がする。将来、実家の関係で煩わされるような事がないように念のためや。そんなんしても、あの親父らがその気になって探せば直ぐ見つかるやろとは思うけど、領内で登録して一瞬で情報行ってまうよりましやろ。
魔道具技師になった後は王都かその近辺の魔道具作りに適した街を拠点にして、最初は露店から始めて、最終的に店が持てたら良えな。
次に出立までの準備や。
まず、シュートの戦闘能力を確認せなあかんな。僕は剣道やってるから、何となく分かるねんけど、シュートは親兄弟からバカにされるほど戦闘能力は低くないと思うねんな。脳筋親父のハードルが高過ぎんねん。僕も命のやり取りする様なシビヤな戦いをしたことがある訳やないから、あくまでも憶測やけどな。
シュートの暮らす町の近くに魔獣が出る森があるみたいやから、そこで実戦経験を積むべきやな。だって、王都に行く道中で魔獣に殺られて、短い生涯を終える・・・とか笑えへんし。攻撃魔法をいくつかと、定番の『索敵』『隠密』『収納』は習得したから、行けるやろ。
旅に必要なものは、着替え、野営道具、武器、食料・・・くらいか?
魔獣を討伐して素材が採取できたら、それ使って『付与』や円環術式の練習って言うか、旅に使う用の魔道具をいくつか作ってみようぜ。自分で使ってみて実感して、また改良したらもっと良えもん作れるんちゃうかな。「必要は発明の母」言うし。
屋敷の魔道具改善計画は断念や。井戸の滑車弄っとって叱られる事件が起きてもうたし、もうすぐ出ていく家やし、どうでも良えやろ。
まずは冒険者相手の魔道具店を見に行って、衣類や野営道具や攻撃魔道具とか色々買ってみて、魔獣討伐で使ってみて欲しい。そこからヒントを得て、自分でも作ってみたらどやろ。




