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27 シュート

本日もよろしくお願いします


 ちょ、ちょっと、脩人!

 そんなに一度に沢山、教えられても覚えきれないよ!・・・もう。

 兎に角、料理の方だけでも、忘れないうちに書き留めておかなきゃ・・・ふう。


 料理は美味しそうなんだけど、マケロニ?とか言う、筒状のプニプニしたやつ。そんなのこっちには無いよ?どうやって手に入れれば良いのさ!挽き肉を固めて焼くやつの方は、こっちでも作れそうだな。

 具材を細かく刻む道具は、確かに便利そうで興味があるけど、ちょっと後回しだね。後日、もう一度詳しく教えてね。

 あと、足の指、大丈夫?お大事にね。

 さて、一先ず朝の日課を終わらせよっか。




▲▽▲▽▲▽


 せっかく脩人が提案してくれたし、新しい料理に挑戦するよ。

 まず、グラタンって言ったっけ?白いシチューにチーズをいっぱい乗っけて焼くやつを作るよ。

 だけど料理を始める前にまず、(かま)を作るところから始めなきゃ。石や煉瓦を積み上げて、上下2つの部屋を作る。下部は火床と言い火を起こす場所で、(かまど)と同じ様に青い炎を出す火魔術の円環術式を刻む。上部は料理を入れる焼き床。火床の熱が上部に伝わり、焼き床の空間全体から料理に熱が伝わるって構造だよ。作成が終わったら、火入れをして窯を安定させるよ。

 これを作るだけで1日目が終わってしまった。


 2日目にようやく調理に入るよ。

 肉はリザードマンの肉を使うよ。チーズや野菜、牛乳は買ってきた。あと、直火に当てても大丈夫な陶器の深皿もね。マケロニはよく分からないから割愛させてもらうよ。

 さて、材料を切って、フライパンで炒めて、白いソースを作るよ。陶器の深皿にバターを塗って材料投入して、上にチーズをたっぷり乗せる。よし、焼いていくよ。

 窯を稼働させて温めておく。十分に温まったら、料理を入れて、これで暫く放置だね。

 これは窯焼きシチューって命名しようかな。


 よし次は、挽き肉を捏ねて焼くやつを作る。ワイルドボアの肉を使うよ。『障壁』で球体を作り、その中に肉を入れて、風の魔術で細かく細かく切り刻んで挽き肉を作る。次に他の材料を入れて、風の魔術で肉よりは荒く微塵切りにする。全部の材料に調味料も加えて練る。そして形を整えて、焼く。こんな感じかな?

 最後にソースをかけて出来上がり。挽き肉の手捏ねステーキって呼ぼうかな。手で捏ねてないけど。


 始めて作った時は2品とも、美味しいっちゃ美味しいんだけど、何だか物足りないって感想だった。僕が贅沢になっちゃったのかな?でも、脩人が作ったやつはもっと美味しかった筈。それで脩人に何度か作って貰って、手順や味付けなんかの細かい所を修正して、3回目に漸く満足いく味になったよ。


 次は食材を細かく刻むあの魔道具作りに着手した。

 全部の行程を風の魔術で行うと、切り方や混ぜ方なんかの細かい制御が必要で、なかなか思うようにいかない。これを何とかするには、相当複雑な円環術式を考案する必要があると思われる。

 なので、脩人の世界の道具に習って、材料を刻む為の回転する小さな刃(回転刃)を『鉱物加工』で作成し、これを風の魔術で回転させると言う単純な構造にした。そうすれば、円環術式は回転をさせる術式と、作動・停止の術式の2つで済むんだ。

 回転刃は、いくつか形の違う物を作って、材料によって交換する方式にした。これも脩人の世界の道具と同じだね。回転刃の形はとても繊細で、刃の形や角度とか、何度か脩人に確認しつつ作り上げた。

 試作機ができると、色々な材料で試して、不具合(詰まってしまうとか、刻んだあとの材料の大きさの不均衡であったりとか)を都度、修正していって、明日がスルホンさんとの会議だって言う日の夕方に、漸く満足のいく魔道具が完成した。

 脩人に提案されるままに色々作ってたら、7日間も経っていたんだね。

 明日はスルホンさんと、契約をどの様な形にするかとか、契約前の打ち合わせをする予定。お互いに良い形に仕上がると良いな。

 



   

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