25 シュート
明けましておめでとうございます
本年も宜しくお願いいたします
はぁー。
ツツモタセって言うんだね。なるほどね。
誘惑して、体の関係を持っておいてから、恐喝する手口かぁ。
シュートがキスまでで中断していて良かったよ。学校の試験が無かったら、今頃、あの女の餌食になってたよね?それであの破落戸達に囲まれて暴行を受けてたよ。無事で良かった。
奴等と戦うって言うけど、大丈夫?ベンゴシって強いの?憲兵よりも権力があるの?仕返しとかされないか心配だなぁ。気をつけてよ?ほんとに。
それにしても、あの女はあれだけ美人なんだし、他の仲間も腕っぷしに自信があるんなら、いくらでも真面に稼ぐ手段があるだろうに、何で弱者から毟り取る方法を選ぶかなー?どこの世界にも無頼漢って居るものだね。
僕も変なのに引っ掛からないように気をつけなきゃね。“乾燥携帯食”を売ったり、魔道具技師になったりする時は、僕の名前を世間に広めない様に秘匿する方が良いかもね。儲けてると、溢者が集まって来ちゃうよね。
今日は昨日やり残した、ポイズンスパイダー、ハニービー、ソルジャーアントの解体をやるよ。それほど数は無いから直ぐに終わると思う。だから解体作業の後、町に出るつもり。
冒険者ギルドに素材の売却と、商業ギルドにも顔を出す予定。
僕は朝の準備と解体作業までをサクサク終わらせて、昼過ぎに出かけた。
冒険者ギルドでは蜂蜜の件が記憶に新しいからか、大歓迎で迎えられて、丁重に対応してもらえたよ。あまり対応が丁寧過ぎると慣れないせいか、ちょっと擽ったいね。ふふっ。
次に商業ギルドへ向かった。建物に入って、受け付けに向かっている段階で、受付のドーランさんは僕に気づいてくれて、立ち上がって出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ、シュート様。お待ちしておりました」
「こんにちは。お世話になります」
「昨日、行商人のスルホン様がお見えになられまして、シュート様が連絡を欲していらっしゃる旨をお伝え致しました」
「あ、え!? スルホンさんがアテロールに到着したんですね!スルホンさんは何か仰ってましたか?」
「はい。スルホン様もシュート様に是非にお会いしたいとの事でした。スルホン様は明後日以降でしたら時間の融通が効くので、シュート様のご都合をお知らせ頂きたいと仰せでした」
「あ、じゃあ、明後日の午後はいかがでしょう?ここで待ち合わせて、それからゆっくり話のできる場所に移動しようと思います」
「商談でしたら、当ギルドの会議室をお貸しする事もできますよ。ギルド員は月に2回まで使用料を無料にさせて頂いております。会議室には盗聴防止・遮蔽の魔道具を設置しておりますので、商談によくご利用頂いております」
「あ、そうなんですね!では、お借りできますか?」
「明後日ですと、14時から1時間でしたら予約が空いております」
「では、そこをお願いします」
「はい、ご予約をお取しておきます。スルホン様にもその様にお伝えしておきます。ドーランが承りました」
「ありがとうございます。では、明後日にまた来ますね」
よし!漸くスルホンさんが到着した。明後日に会えるね。まずは、“乾燥携帯食”の商談だ。
商業ギルドを出た僕は、食料や消耗品をいくつか買って、帰宅した。
明日は、久しぶりにのんびりと過ごそうかな。




