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22 シュート

本日も宜しくお願いします

シュートは苦手

 えぇーーー!? 正式に交際してもないのに、いきなり接吻しちゃう訳?た、爛れてるよ、脩人!信じらんない!うわぁー衝撃だよ。

 脩人には申し訳ないんだけどさぁ、玲子さんの事、僕は苦手だなぁ。わざと胸を押し付けてきたりしてさぁ(はした)ないし、それに玲子さんの唇、何だがギトギトに光ってて、感触もベトッとして気持ち悪かったよ。香水の匂いもちょっときつすぎるし。脩人が好きだって言うのなら反対はしないけど・・・僕はもっと慎ましい女性の方が好みかな?



 さて今日、僕の方はハニービーの巣と蜂蜜の分離をやるよ。ギルドで分離用の道具を勧められたけど、魔術を使えば要らないよね。

 巣を一欠片(と言っても僕の全身よりも大きい塊だけど)『収納』から取り出して、素早く『障壁』で囲う様に球体を作る。次に風の魔術で巣を高速回転させる。

 すると、蜂蜜が飛ばされて、『障壁』の球体の底に溜まってくる。よし、よし。

 分離した蜂蜜を昨日買った(かめ)に移す。ひたすらこれを繰り返していくよ。

 途中でちょっと味見してみた。


「ぅうん~旨い!甘い!こっちでは初めて食べたけど、脩人の世界の蜂蜜より濃厚じゃない?」


 それにしても・・・数が多い。蜂蜜の分離が終わった巣は穴を掘って焼いて埋めなきゃだし、日々の生活の細々としたこともやらなきゃだし、今日は半分にして、もう半分は明日だな。

 


▲▽▲▽▲▽


 脩人、何度も頭の中で玲子さんとの接吻の場面を繰り返すの止めてくれないかなぁ。胸焼けしそうだよ。玲子さんが苦手な僕に嫌がらせしてるのかと思ったよ。

 昨日の蜂蜜の分離作業についての考察もしてくれないし、嫌んなっちゃうね。こう言うの、脩人の世界で何て表現するんだっけ?あ、「お花畑」とか言うんだっけ?


 はぁ、今日も蜂蜜の分離作業を続けていくよ。遠心して、(かめ)に移して、と何度も繰り返して、昼過ぎまでかかって、漸く終わらせた。買った(かめ)全部が満杯になって、調理用の鍋まで3つも使ったよ。あとでもう1つ(かめ)を買って来なきゃ。町に出るついでにギルドで荷馬車を借りて来よう。

 ギルドまで大量の(かめ)を運ばなきゃなんだけど、まだ『収納』が使える事は秘匿していく方針だから、荷馬車で運ぶよ。蜂蜜は8割くらい売って、残りは手元に残しておくかな。


 ギルドへ荷馬車を借りに行ったら、蜂蜜を心待ちにしていた職員さんが即刻貸し出してくれたよ。あんな期待の目をされたら、裏切れない。今日のうちに予定分を全部運んで売りに出した。

 荷馬車の借り賃を差し引いて、小金貨2枚になったよ。おぉー。やっぱり貴重品なんだね。

 職員さんもほくほくしてたけど、僕もほくほくしながら帰宅したよ。



 

▲▽▲▽▲▽


 脩人は相変わらず、頭の中がお花畑だねー。そろそろ真面(まとも)に戻ってよー。


 今日の僕は、ポイズンスパイダーを狩りに行くよ。ハニービーを狩った森にポイズンスパイダーがたくさん居る事は前回確認済なんだよね。

 森に入って直ぐに見つけたポイズンスパイダーを『雷痺』で動けなくさせておいて、お尻をチクチク刺して刺激する。すると、糸を吐き出すから、専用の道具で糸を巻き取っていく。

 糸が出なくなったら(とど)めをさして、素材を回収。流れ作業だね。

 半日かけて探索して、20匹分確保して終了したよ。

 これで蜘蛛糸は外套を作る分と、それ以外にも在庫が確保できた。糸以外の素材は殆ど売ってしまおうかな。


 昼食休憩を取ったら、今度はリザードマンを探しに行くよ。アテロールの町の周辺には、川が3本流れているんだけど、そのうちの1本がこの森を貫いているんだ。先日、冒険者ギルドで確認した出現情報を元に川沿いを探すよ。

 『索敵』を発動して、僕の左手に川を見ながら川上に向かって慎重に歩く。ポイズンスパイダーやホーンラビットの反応にはよく遭遇するけど、リザードマンは居ないなぁ。

 あ、ゴブリンだ。5匹もいる。即討伐だね。落とし穴に落として、『雷撃』で片付けて、『飛斬』と『引寄』で魔石と右耳を回収っと。

 そんな風に暫く進んでいると、川が二股に分かれている所に来た。どっちだろうか?僕は右岸にいるから取り敢えずは、右側の川を進んでみよう。

 暫く進むと、だんだん勾配がキツくなってきて歩みが遅くなってくる。はぁはぁ息を切らしながら進んで行くと、5歩程の高さの滝にぶつかった。滝の側を登るのは難しそうだ。川から離れて森の中を迂回する様に登って、滝の上に出た。そこからまた川沿いに探索を続ける。

 更に3回ほど、滝を高巻きして数時間。リザードマンは見つからないし、川は細くなっていって、遂には流れが消えてしまった。


「ちぇっ。空振りかぁ。今日の捜索は終了だな」


 日暮れまで、そう時間はないだろう。早めに野営地を探して今日は休もう。

 川沿いを、勾配がキツくなる前よりもずっと下流まで戻る。登りで高巻きした箇所は『移動』で降りた。そうやって下って行って、野営に良さそうな少し開けた場所を見つけた。

 そこで天幕の設置、魔獣避けと結界の発動、お湯を沸かして“乾燥携帯食”を準備した。

 『収納』にはまだ、故郷を出る前に準備した食事が残っているんだけど、先日作った、魚のトマト煮が食べたくなっちゃったんだ。これ美味しいんだよね。僕、気に入っちゃった。焼きたてのパンと一緒に頂いたよ。

 ふぅ。お腹が満たされたら、眠たくなっちゃった。おやすみなさーい。




頭お花畑の脩人は何やってるんかな?

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