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2 脩人

本日も宜しくお願いします

脩人回です


 “夢の中の自分”が他人には無い、自分だけの現象やと気づいてしばらくは、これは完全に僕の空想の世界なんやと思うとった。やから、テレビドラマでも見てる思うことにして、普通に楽しんでた。ただし、他人には内緒や。

 でも最近では、別な世界に存在している“現実”やと思うようになった。ホンマ不思議やねんけど、“夢の中の自分”の知識や経験(喧嘩)がこっちで活かせたし、また反対(魔法)も(おんな)じやったからどっちも現実なんやと思うしかない。

 因みに、こっちの僕(脩人)が眠りにつくと向こうの僕(シュート)が目え覚ます。向こうの僕(シュート)が眠りにつくとこっちの僕(脩人)が目え覚ますねん。

 不思議なことに、昼寝しても夢は()ーひん。また、一方が夜更かししたり早起きしたりしても、もう一方の時間が短くなったりしーひんねん。


 それから、夢の中では、僕はシュートの中に()るねんけど、シュートの視界を通して眺めてるだけで、思考は別やねん。シュートと喋ったりできひんし、体を動かしたりもできひん。喋べる事はできひんけど、シュートが頭の中で考えてる事は、聞こえてる。だから、僕はシュートの世界の言葉は読めへんし、聞き取れへんけど、シュートが理解した内容を同時に理解してんねん。

 面白(おもろ)いんは、シュートの視界の範囲内やったら、シュートと(ちゃ)う物を見る事ができるんや。例えば、シュートが正面に()る人を見てる時に、僕は背景の壁の模様を眺めてるとか、そんなんができる。

 

 最近シュートが読んだ魔道具の本に書いてあったんは、戦乱の時代、戦争に使用される攻撃魔道具、武防魔道具、補助魔術具が殆どで、生活に関する魔道具は灯りや(かまど)くらいしか無かったらしい。今は戦争が減った事で、攻撃魔道具の需要が減った。結果、仕事が減った魔道具技師が生活に関わる魔道具を作るようになって生活魔道具が色々増えてきたそうや。やっぱ平和が一番やな。戦争はあかん。

 攻撃魔道具は、最近は冒険者が魔獣討伐に使うもんが主流になってて、高価なんは好まれへんらしい。

 せやし、僕の知識とシュートの技術を使って、シュートの世界で便利な魔道具を作ったったら()えんちゃうん?って閃いてん。絶対これ行けると思うわ。

 シュートの魔術訓練で、科学技術って魔法に応用できること仰山(ぎょーさん)あるって分かったしな。

 

 まずは、何作るかやねんけど、シュートの世界で必要とされる(もん)って何があるんか?需要を考える必要がある。

 シュートの世界には魔法があって、貴族には魔力があるねんけど、庶民には魔力があんま無い。せやから、貴族向けの今までにない便利な(たっか)い魔道具と、庶民に喜ばれる普段使いの(やっす)い魔道具の両面からアプローチしてみるんが()えんとちゃうかな。

 

 シュートはヒッキーの世間知らずやから、じっとしとってもアイデアは浮かばへん。もうけ話のネタは足で稼がなアカンやろって事で、色々見て歩き回って、身近な人に聞いて回らせなあかん。リサーチとインタビューや。

 それから、シュートの世界で出回ってる魔道具の価格調査が必要やろ。

 ほんで、何より大事なんは、魔道具の仕組みやな。こっちでよく見るファンタジーでは、魔法陣を書き込んで起動させるのとか、魔石に自分の適正のある魔術を仕込むとかが一般的やけどな。他には、VRMMOからのゲーム内世界に転生するやつとかでは、謎システムとかスキルとかで魔道具作成や錬金してるやつもあるな。

 燃料は魔石だけなんか、とかシュートの世界での魔道具の事をしっかり調べあげなあかんな。


 そうそう、販売経路の確保も大事やな。商業的な事も知る必要があるな。

 成人したての子供が作った魔道具なんか、悪い大人に騙されて安く買い叩かれて技術盗まれるとか、監禁されて奴隷扱いからの死ぬまで魔道具を作り続けさせられるとか、“あるある”やろ。

 身の安全確保は大事や。

 てことで、武術と魔法の鍛練も頑張れ、シュート!

 こっちも剣道と空手道場頑張って通っとくわ。


 ともあれ、シュートが調べる前に、ファンタジーに出てくる定番の魔道具について思い付くまま案を出してみる。

 魔道具でググると、まず出てくるんは、やっぱ冒険者が使う戦闘に使うものが多いな。

 魔剣、魔法の杖、魔弓、爆弾、防具、飛行を可能にするアイテム(箒、絨毯、靴)、魔道書、指輪、水晶玉、宝玉、魔法陣の書いた紙・・・あとは定番のマジックバックやな。

 たぶん、この辺は既にぎょーさんあるんとちゃうかな?

 そこに新参もんがチャレンジしても、勝たれへんやろな。


 生活に関わる魔道具で思いつくんは、着火道具、湯沸かし器、ドライヤー、照明器具、コンロ、空調、洗濯機、ビデオ、長距離通信。

 便利家電の応用が結構狙い目かなぁ思てる。

 こっちで、それぞれの家電の仕組みを確認してみんとあかんな。


 それからキャンプ道具からの応用で、冒険者の夜営に喜ばれる魔道具ってどうやろ?

 アウトドアは苦手分野やから、そう言う店に商品のラインナップとか見に行ってみようかな。


 他に、治癒、変装、浄化、身体強化、攻撃力上昇とかの補助魔法系のアイテム。

 この辺になると魔道具やなくて錬金術アイテムになるんかな。


 まだまだ、数あるファンタジー作品を調べたら出てきそうやけど、主要なんは、まぁこんなもんやろ。


 こっちでも市場調査は必要やろって事で、登山用品店に来てみた。家電の事は、仕組みは兎も角、ラインナップはだいたい知っとるし、必要に応じて追々とで()えしな。

 まず目についたんが、衣類コーナー。夏用の速乾素材のとか冷感素材のやつ、冬用にヒートテック素材のやつがあった。それに、関節のサポート機能の付いたサポートタイツなんてのもあった。

 それから靴コーナー。ハイキング用の軽いやつ、登山用のソールがしっかりしたやつ、ロッククライミング用の柔らかいやつ、沢遊び用のソールがフェルト素材のやつ・・・用途に合わせてめっちゃ種類あんな。

 次にバックパック、軽くて体にフィットするようにバックルとかしっかりしたやつが多い。容量違いで種類が仰山(ぎょーさん)あんな。ウェストポーチやヒップバック、ショルダーバッグ、チョークバッグとか他の鞄類も充実してるわ。

 他にグローブ、ストック、ピッケル、帽子、ヘルメット、ネックゲイダー、カラビナ、ハーネス、スリング、ザイル、テント、シュラフ、ファイヤースターター、バーナー、ランタン、ヘッドランプ、コッヘル、携帯食、ナイフ・・・周辺機材っての?色々あんな。

 見てるだけでもおもろいわ。

 冒険者の道具を調査してみて、向こうに無いのんがあったら商品化してみたいな。


 こう言うんを想像するんは、普通やったら厨二病的な痛いやつって、僕でも思てるところやねんけど、実際にシュートの世界で実現できるとなると、なんやワクワクが止まらへんくなる。

 うわ~楽しみしかないわ。


脩人とシュートが同じ事を言うのは次話のシュートの最初1/3当たりまでで、その後は完全に別な内容になります

そしてエピソード72(35 シュートの中の脩人)からは2人が会話する様になります


明日はシュートがリサーチあんどインタビュー

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 登山着の素材に関して、ユニクロで使われてるヒートテック素材は乾かないので非常に嫌われてます。 メリノウールかポリエステルが、普通です。 [一言] まだ読み始めたばかりですが期待してます…
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