13 脩人
本日から新章です
宜しくお願いします
ざまぁ頂きました
“ざまぁ!”頂きましたー!くそ兄貴「ひゃひひゃひ」言うてて草。うけるわwww
やっぱり襲いに来たな。ほんで、秒で返り討ちにしたった。凄いぞ!シュート!確実に強うなってる。心がスカッとしたな。
僕のリクエストを聞いて海に向かってくれてありがとう。「脩人の我が儘聞いたった」とか言うて、シュートかて僕がこっちで食べた海鮮料理の旨さ知ってるやろ?絶対シュートも海鮮に釣られてる筈や。僕の目は誤魔化されへんで!
シュート、生まれ故郷には何時でも戻ってきて良えねんで。『隠密』使えば家族に見つかる事もないやろし。一生戻らん決意とか要らんからな?
それにしても、2日先の街までの運賃が1万円かぁ。高いなぁ。馬の維持費と護衛達の人件費がかかるからやろな。シュートも護衛になれば運賃が浮くやんって思いかけたけど、冒険者はクランに加盟せな依頼を受けられへんのやったな。くそ親父に渡された手切れ金があるから、まぁ良えか。
それやったら、冒険者登録は目的地に着いてからにするか?冒険者登録せな魔獣素材が売られへんけど、ここいらの魔獣素材を海辺の方で売った方が希少性に高値が付くかもやん?
それから、冒険者の人達と直接関わるんは初めてやから、この旅の間にちょこっと話を聞けると良えな。実体験ってためになるからな。あ、僕の好奇心がちょっと入ってるのは否定せーへんけどな!
実体験と言えば、ヤンキー優人君からの情報量が凄い事になってる。殆どの話は聞き流してるんやけど、バイクの乗り方のコツとか、試験をパスしやすい方法とか、警察のネズミ取りや一時停止違反の取り締まりのポイントとか、春の安全交通週間は気ーつけなあかんとか、為になる話がけっこうあって助かってる。
坂道発進で躓いて延長が2回もついてもーた時は、分かりやすーに教えてくれた。優しいとこあるやん。意外と、名前負けしてへんのかもな。
優人君の人相悪いんも、シュートの世界の冒険者見とったら普通に見えてきたし、だいぶ喋れるようになった。それに、目付きが悪いんは、たんにど近眼で見えづらいから目を顰めてるだけやった。
眼鏡かコンタクトを使わへんのか聞いてみたら、
「金が貯まるたびに眼鏡買うんやけどやー、喧嘩するとたいてい壊されてまうからなぁ、長く使われへんのや。俺の眼鏡の寿命、最長で1ヶ月や。最短は2時間やけどなっ。ぎゃはははははっ」
「・・・」
「そな深刻な顔せんと突っ込んでくれやー!笑うとこやで?」
無理、無理、無理。笑うんも、突っ込むんも、どっちも恐ろしーてでけへんわ。やっぱ優人は名前負けや。間違いない。
「えーっと、何で眼鏡なんっすか?僕、視力良いからよー分からんのですけど、コンタクトで1dayとか言うのありますやん。それやったら、壊れたり無くしたりしたら、次のん入れたら済むん違いますのん?」
「あ、それ、聞いちゃう?聞いちゃう?だってさぁ、眼鏡男子って真面目に見えるし、モテるらしいやん。知的って言うの?」
「・・・・・」
僕は(無駄な努力、ピントズレまくり眼鏡だけに)と言う言葉を必死で飲み込んだ。
ところで先週から新しいバイトの人が入ってんけど、それがけっこう可愛い女子で、しかもなんや良え香りすんねん。笑顔が朗らかで、声も鈴が鳴るような優しい感じで、え!?芸能人か?て思たもんな。男子のバイト達は皆、色めき立ってる。あのヤンキー優人君でさえ髪の毛をセットして来るようになったからなぁ。店長も彼女が出勤の時はそわそわしてて、必要以上に店に顔出しよんねんで。客も妙に増えた気がする。あ、僕は例のごとく、免疫ないから一言も喋ってないし、視線も合わさんようにしてるで?原チャ買えたら、バイト辞める予定やったけど、もうちょっと続けても良えかなぁーとは思ってるけどな。
それで、とうとう、明日が誕生日や。免許証取得は間に合わんかった。延長がけっこう付いたからなぁ。バイトと教習所通いで、暫く道場も薬袋さんとこにも行けてへん。うぅ~~早解放されたい!あと1週間位で何とかなる目処は付いたけどな。
それから原チャは優人君の伝で安く譲ってもらえることになってん。一応、念のために、盗品じゃないのかだけは、何度もしっかり確認した。事故歴も無しやって。何で安いんかは、そのバイクの持ち主が、優人君に借りがあるからとか何とか。それ、“借り”やのーて、“弱み”違うやろか?大丈夫かな?僕。変なことに巻き込まれとーないねんけど?




