第一話:激闘!!学食での大合戦
一応、これが一話目です
食堂に行くと、相変らずの人の多さだった。
ここの学食は安さの割には結構美味しいのだ。
俺達は一番奥に一つ空いている机を見つけた。
「おい、俺、席見とくからいつもの頼むわ」
そう言って、さっさと奥の方の席に向かって歩きだした。
後ろから“あいあいさー!!”と、元気な声が聞こえた。
俺が席に着いてから数分経った頃、お盆を持った春が帰ってきた。
春はお盆から一つの丼と水を俺の前に置いた。
そう、俺がいつも頼んでいるカツ丼である。
そして、春は俺の隣の席に座り自分のお盆を置いた。
お盆の上には皿が二つと赤いジュースが乗ってある。
お皿の上にはトマトサラダとミートスパゲティだった。
もうお分かりだと思うが、赤いジュースと言うのは無論トマトジュースである。
「またかよ・・・」
俺は思った事を口にする。
「やっぱり、トマトは裏切らないからね〜トマトLOVE」
そんな事を呑気に口にするが、俺にはよく分からない。
別にトマトが嫌いだと言うわけではないが、そんなにも好きではない。
「まぁいい、食うか」
「いただきまぁす〜」
俺は割り箸を割る。
今日は上手く割れたな・・・
そんな事を思いつつ丼に手をかけた。
その瞬間、聞き覚えのある声が聞こえた。
「前座ってもいい?まぁアンタらに拒否権なんてないけどね〜」
顔を上げた。
そこにいたのは隣のクラスの藤野 梨佳と古川 晴海だった。
先程、自己中的な言葉を発していたのは藤野だ。
そして、横にいる古川は藤野とは全く正反対の性格だ。
「じゃぁ言うなよ!!」
春は言葉を返した。
「うっさい、トマト人間は黙ってなさい!!」
藤野は春にカウンターを放った。
「うぅ・・・」
クリティカルヒットだぁ!!
春に1のダメージ!!
春のHPは1になってしまった!!
「俺、どんだけHP少ないんすか!!」
「梨佳、いいすぎだよ・・・その、ほらトマトは美味しいじゃん・・・」
古川の回復魔法が、発動した!!
「古川ぁ〜」
春のHPがみるみる回復していく!!
「あれ、でもアンタ、トマト苦手じゃなかったけ?」
「え・・・あぁ・・・」
古川の会心の一撃ぃ〜!!
「ぐふぁ・・・」
春は戦闘不能になった!!
その戦いを夢中になって見ていた俺の方に藤野が冷たい目で見てきた。
「アンタ・・・さっきから、うるさいわよ・・・」
「え・・・」
あれ、俺口に出してた・・・
しまったぁぁぁぁぁぁすげぇ恥ずかしい奴になってるぅぅぅ
何か周りの目線が怖い・・・
俺は戦闘不能になった。
何か、意味不明になっちゃいましたね・・・
ちょっとふざけて見ました〜