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聴覚障害者の日常  ひとりごと編

作者: ぷかぷか

子どもたちが大学2年生になる春、またダーが単身赴任になる。

今はもっぱら新生活の準備に追われているが、小さな引っ越しは積み忘れてももっていったり買ったりできるから世帯での引っ越しよりストレスは少ない。もちろん、ストレスがなくなるわけではないのですよ。精神的にも肉体的にもそして金銭的にもごっそり削られる。

前口上が長くなってしまったが、そんなときにこぼれてくるのは、ひとりごとやらためいきやら、ちょっと場にそぐわないけれど気をそらすために鼻歌うたうとかしているのではないかなあ。

アタシはひとりごとや鼻歌はあまりしない。ため息はあるけれど。あ、ひとりごとなのか、猛烈に恥ずかしいことを思い出してうめくことはするかも。でも基本的に頭の中で吐き出している感じ。

そんなことをつらつら思い出していたら、うちの子どもたちは家の中ではけっこう歌っている。風呂場やら自分の部屋やら、ところ構わずだ。アタシが聞こえないから、平気で歌うのらしい。

車の中でも歌いまくりだ。

それをダーに話したら、ストレス発散できるので車の中では大声でひとりごとや歌を歌いまくっているとのこと。子どもたちの大学進学に伴い同居になって車の通勤片道50分になったが、車の中では個室になるから気持ちよくなったそうだ。

今度の赴任地は、ストレスフルな都会で、満員電車に揺られることになる。古いワンルームマンションなので、大声でひとりごとや歌を歌うことができなくなるとぼやいていた。カラオケボックスにいかなければ発散できなくなるのだな……。都会の一人暮らしは大変だ。心配だから月イチで会いに行くから待っててね。

あくまで、あくまでもこれはアタシが考えたことで、他の聴覚障害者はひとりごとも鼻歌もされてるかも……しれないですよ。あ、ちなみに手話のひとりごとはします。ハイ。

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