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暗い廊下を進んでいる
教室から洩れる僅かな光がとてもありがたい
キョウカ「ねぇ...どこに行くつもり」
俺の腕にしがみつきながら聞いてくる
ケンタ「さぁな...取り敢えず体育館を見てみようかと思ってる」
確証は無いが、何かあったら体育館に避難する。そんな言葉が頭をよぎったからだ。
キョウカ「でも...何もなかったら...?」
ケンタ「そん時はそん時だ..何かするしかないだろ...」
キョウカ「う...うん...」
不安そうな返事をするキョウカだが、俺も不安だった。
スタ スタ スタと二人分の足音が暗い廊下に響く
時たま、パチンと何かが割れた様な音が響く
その度に二人とも体をビクッとさせた
この学園で生きてるのが俺たちだけでは...?と考えたくなる
だが不気味なほど順調に体育館までの連絡通路に到着した
ー体育館 連絡通路ー
キョウカ「何もなかったね...」
ケンタ「あぁ...」
内心喜ばしい。が、胸騒ぎがする
それはキョウカも感じているみたいだ
ケンタ「な なぁ..」
キョウカ「...なによ」
その胸騒ぎの正体は、目の先にいた
ケンタ「...なんだあれは...」
キョウカ「わからないけど...マンガやゲームで出てくるオバケみたい...」
ケンタ「...」
俄かに信じられないが、生々しいそいつは居た
2メートルは有るだろう。黒く光る肉の塊が脈動している。やや中央に丸く開いた「口」があり、白い吐息が吐き出されている。
キョウカ「...体育館じゃない場所に行こうよ...」
キョウカは弱々しく呟いた
他に何かあるなら俺もそうしたい
たが、
ケンタ「いや...体育館を確認しておかないと...」
キョウカ「...」
その言葉に無言だったが、左腕の裾を持つ手が強張ったのを感じた
俺は足元にあった消しゴムを投げてみた。
ジュバン!
そんな感じの音だろうか。
肉の口から、弦のような細長いモノが投げた消しゴムに飛びかかり、そのまま飲み込んだ
ケンタ「...な..なんだよ...」
キョウカ「....なに...いまの....」
俺達は目の前の出来事に目を疑った
あんなモノに捕まったら...終わりだ...
そんな思考が頭にこびりついた




