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最初に、この作品は「続編」です。

しかし前の作品知らなくても大丈夫な様にします。

知っていればより楽しめるのは間違いないです。


血・グロ・ホラー表現がありますので苦手な方はご注意下さい。

(NL・BL・GL関連は一切ないです。)

俺たちは仄暗い階段を上り3階を目指す。

あまり訪れる事が無い階。主に実験室や図書室と言った部屋が集まっている。

もしかしたらショウマツやアイミが、助けを待つ生徒と集まっているかもしれないと考えたからだ。


《図書室》


ケンタ「よし…先ずは手前の図書室からだな」


3階階段を上ったすぐの場所に図書室がある。

とりあえず手当り次第に探して行くしか無い。


ガララ・・・


図書室の扉を静かに開ける。

どんなに静かに開けてもガラガラと音を立ててしまう扉だ。

普段気にもしていない音が、今の状況だと本当に憎い。


キョウカ「気をつけて…」


キョウカが後ろから声をかけてくる。

こう言う時、男の単純脳は有り難い。

…相手どうあれ、「守ってあげる」思考が発動して少しは恐怖が薄れる。


電気の灯らない図書室はとても不気味だったが、今は入るしかない。

入った場所すぐにスイッチがあったので点灯させる。


カチッ…


ブーンと言う鈍い音がして、疎らに電気がついて行く。


ケンタ「…ふぅ…ここは何も無いらしいな…」

キョウカ「奥に倉庫も有るよ…」

ケンタ「…念の為見てみるか…他の生徒が居るかも知れないし」


俺たちは、奥にある倉庫に向かって歩き出した。


ケンタ「…」


扉のノブを握り捻る。

小さくカチャと音がして扉が静かに開く。


キョウカ「…」


キョウカが不安げな表情で見つめてくる。

正直、行きたく無い。しかしこんな状況だから行くしか無い。


ケンタ「…」


倉庫の中はややカビ臭い。

無骨な棚には沢山の本や丸めたポスターなどが置かれている。

他にも体育祭や文化祭などで使われた備品が所狭しと並んである。


少しずつ中へ進む。

息を殺して少しでも音を立てない様に。


・・・


倉庫は狭くすぐに奥まで行けた。


ケンタ「…とりあえず誰もいないな…」

キョウカ「うん…なんか怖かった」


俺も非常に怖かったが、何も答えない事にした。


ケンタ「それじゃ、他の場所も見て回ろうか」

キョウカ「そうだね…」


倉庫の入口に向かう途中、袖を引っ張られた。


ケンタ「…?どうした?」

キョウカ「これ持って行こうよ。」


そう差し出されたのは懐中電灯だった。

スイッチを入れると強烈な光が灯った。


ケンタ「うを!?まぶしい!」

キョウカ「ぷ…っくっくっく…」


声を殺して思いっきり笑うキョウカ。

何か馬鹿にされた様な気になったがスルーした。


ケンタ「ほら、貸せって。」

キョウカ「うん…ぷっくくく…」


まだ笑っている…。今度同じ事をしてやろうと心に誓った。



倉庫を出て図書室の椅子に座る。

本を読む為では無く、軽い休憩とこれから何処に行くかを話し合う為だ。


キョウカ「とりあえず、この階の部屋を見て回ろうよ。その方が良いと思うし」

ケンタ「あぁ…そうだな。懐中電灯もあるし暗い場所でも行ける」


行き先に迷わない様に、俺たちは話し合いをした。

しかし始めて明るい場所でキョウカを見たせいか不思議な感じがする。


キョウカ「…んでね、部屋は…。…?…ねぇ、何?私の顔何かついてる?」

ケンタ「あ…あ?いや、なんでもない。」

キョウカ「うん??」


実はアイミ以外の女子と会話する事が殆どなかった。

勿論クラス内で連絡事項とかで話す事は有るけど、2人きりなんて初めてだった。

さっきまでは暗かったし余裕がなかった。今こうして明るい場所で面と向かって話すのは少し気恥ずかしかった。


ケンタ「ま…まぁ…。他の奴とも早く合流して学園から抜け出す案を相談しないとな」

キョウカ「うん、そうだね。えへへ」


何故かキョウカが笑い出す。まださっきの懐中電灯強襲を引きずってるのか?

俺がやや不機嫌な顔をしていると。


キョウカ「ねぇ。幼馴染みの子。…好きなの?」


いきなりトンデモナイ事を言い出してくる。

呆気にとられて「は?」と間抜けな声を出した。

キョウカはジッとこちらを見てる。


ケンタ「…あ…う~ん…考えた事も無いから、分からない」

キョウカ「・・・そっかぁ~」


曖昧な返事を俺がすると、少し何か考えた素振りをして相づちを打った。

そして口がやや笑みを含んだ形になり、続けて口を開いた。


キョウカ「じゃぁ…ここから出れたら、私たち付き合おっか」


…なんだって?聞き間違いか?というか、何だろう?

俺は思考停止した。


ケンタ「…」

キョウカ「…だめ?」


キョウカが覗き込んでくる。

付き合うとか今まで経験も無いし、まさかこの状況で言われるなんて誰も思わない。

しかし…


キョウカ「…。こんな状態だものね。とりあえず考えておいてね!ケンタ」


そう言うと立ち上がり、図書室の扉に歩き出した。

俺も立ち上がり図書室を出た。


まさかの告白。

どういう反応して良いか分からないまま廊下に出たキョウカと歩き出した。


《廊下3階/実験室前》


相変わらず廊下は暗くすぐ先さえもよく見えない。

この機種はどうやらとても強力らしくお陰で先まで見える様になった。


キョウカ「ねぇ。この懐中電灯当たりだね」

ケンタ「あぁ。点かなかったらどうしようかと思ったよ。」


図書室を過ぎて次は実験室の前に到着した。

…実験室と言えば。


ケンタ「…どうする?」


俺は徐ろに聞いてみた。

キョウカは黙って首を振った。

…ソレはそうだろう。こう言う状況でなくても入りたく無い場所だ。


キョウカ「最後に来ようよぉ…」

ケンタ「あぁ・・そうだな」


実験に使う色々な「検体」が並んでいる筈だ。

正直見て気持ち良いものじゃない。

俺たちは何も手がかりが無かったら最後に見る事にした。



《廊下3階/備品室前》


実験室を過ぎた次の部屋は


ケンタ「備品室」


先ほどの倉庫とは違い、大きな備品を置く場所だ。

中にはビリヤード卓や体育祭で使う大玉などが置かれている。


ケンタ「あ…」

キョウカ「あ…」


二人同時に声を上げた。

なぜなら資材室は電気が点いており、中から物音がする。


ケンタ「…物音がする」

キョウカ「…うん」


中に他の生徒が居るのだろうか?

…もし、何か別のが居たら…。


ケンタ「…っく」


俺は2階での「光景」を思い出した。

あの光景がこの先に有るとしたら?


ケンタ「…」

キョウカ「…でも、確認しないと何も進まないから…。」


彼女も理解している。

あの光景がこの先に有るかも知れない、と。

それでも確認して行かないと探している二人を見つけられない。

俺は…


ケンタ「…開けるぞ」

キョウカ「…」


ドアに手をかけ、静かに開ける。

カララ・・・と扉が開かれ、廊下に光が漏れる。


ゴクリ。一際大きな音で唾を飲む。


隙間から恐る恐る中を覗いた。


ケンタ「…」



!?


隙間を覗いた視線の先には、目が。

その目がギョロリと此方を見つめ、目と目が合ってしまった。


ケンタ「うあああぁぁぁぁ!!!」

キョウカ「!?キャアアアァ!」


俺は叫び声を上げながら後ろに飛ぶ様に転がった。

その動作に驚いたキョウカが叫ぶ。


暗い廊下に二人の悲鳴が響いた。

初めまして、無演技劇団◆ぱらすあてね らびLine'S と申します。


先ずはお読み頂きありがとうございます。


OVD作品「re:MEMORY」の続編に位置する話を先ずは小説にて公開していきます。

長い作品ではありますが、お付き合い頂ければ幸いです。


尚、OVD作品は当サークルサイトより一部フリー公開されておりますので、気になりましたら併せて聞いて頂けると喜びます。感想もあれば感涙。


1人でも多くの方に楽しんで頂ける作品を心がけて行くつもりです。


以上、宜しくお願いします。


HP : http://pathena-muengi.info/

Twitter : @PAthenaMuengi

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