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最初に、この作品は「続編」です。
しかし前の作品知らなくても大丈夫な様にしております。
知っていればより楽しめるのは間違いないです。
血・グロ・ホラー表現がありますので苦手な方はご注意下さい。
(NL・BL・GL関連は一切ないです。)
《2階廊下》
教室からの光が弱々しく廊下を照らす。
電気が何本か点灯しておらず、所々点滅し、ジージーと言う音を鳴らしている。
こんな時だが、なぜ日頃交換してないんだ?と疑問がわいてくる。
ケンタ「…」
ショウマツとアイミを探す為、暗い廊下を歩く。
こんな事になって一体どのくらい時間が経っているのだろうか?
しかし外は暗く、時間が分からない。
…
ケンタ「…ふぅ」
俺は独り言の様にため息を漏らす。
特に疲れた訳でもないが…。
「どうしたの?疲れた?」
後ろから声が聞こえる。
何故だ?そんな考えが頭に渦巻いている。
ケンタ「…なんでついてくるんだよ」
「え?だって~…一人じゃ怖いじゃない?それに何か有っても2人の方が色々良い場合あるし」
先ほど廊下で出会った女生徒が着いてきている。
はっきり言って気が散る。
しかし…
「ねぇねぇ…」
ケンタ「あん?」
「ケンタって彼女いるの?もしかして今探しているのがそうなの?」
ケンタ「…違うよ。幼なじみ」
ふ~ん。と相づちを打ってまた黙る。
他の助けを待つ多くの生徒と一緒にいた方が良いと思う。
下校口には多くの生徒が居るから、そちらの方が落ち着けるだろ?
「ねぇねぇ?」
ケンタ「…なに?」
そんな事を考えてるのかどうなのか分からないが、この女生徒は話しかけてくる。
…先ほど取り乱して泣き叫んでいた人物とは到底思えない。
「キョウカ。」
ケンタ「・・・へ?」
急に何かを言い出した。
間の抜けた言葉が自分の口から放たれた。
キョウカ「私の名前、キョウカって言うの」
ケンタ「…あぁ…そうなんだ…」
一瞬何が起こったのか分からなかった。
急に名乗る女生徒もといキョウカ。以外と空気読まないのかもしれない。
…
無言で廊下を歩く途中、再度声をかけられた。
キョウカ「ねぇ。」
ケンタ「…なんだよ」
キョウカ「…本当にこの先に行くの?」
唐突な質問。何を言っているんだろう?と考えた時に思い出された。
最初キョウカと会った時の取り乱し様を。
…多分、彼女なりに気をしっかり持とうと頑張っていたのかもしれない。
ケンタ「…行くしかないから。」
キョウカ「そっか…じゃ~、…私も手伝う」
ケンタ「…」
正直言うと凄く心細いからすがりたい気持ちは有る。
でも何が有るかわからないし、俺も余裕がない。
キョウカ「…私の事は気にしなくていいから」
俺が返答を考えてる間に、キョウカ喋った。
お互いに余裕が無い事なんて分かっている、だけれど動かないよりは。
彼女なりに覚悟はしているようだ。
…
いくつ教室を過ぎただろうか。
どの教室も電気はついている物の誰もいない。
…幾らなんでもおかしく無いか?
キョウカ「あそこ」
キョウカがポツリと呟き、指で先に有る教室を指差した。
俺は言われるがままに教室を見る。
ケンタ「…わからないけど、気をつけよう」
ナニに対して気をつければいいのだろう?
そんな考えが過るが、今置かれている状況では冗談めいた思考もすぐにかき消される。
無言で教室に近づいて行く。
一歩一歩教室の明かりに向かって行く。
キョウカ「…」
後を歩くキョウカが俺の裾を握っているのを感じた。
…
教室前に到着し、恐る恐る中をのぞく。
ケンタ「!!?」
俺は絶句した。余りの光景に言葉も出ない。
内部にハリケーンが巻き起こったかの様な状態。そして……
ケンタ「ううぁ…」
キョウカ「…」
壁、床、天井に至るまで、水風船を投げつけたかの様な血痕がそこら中にあった。
しかしそれだけではなかった。
ケンタ「…なん、、だよ…」
付近には恐らく人間であったであろう「残骸」がそこら中に飛び散っている。
腕や足、その他の部位がそこら中に…。
上からもネットリと赤黒い液体が糸を引いて床に落ちる。
天井には未だに残骸が「貼り付いている」
ケンタ「…っく…」
俺はたまらず廊下へ引き返すと壁に寄りかかりながらこみ上げる物を必死で抑えた。
心臓の音が早い。耳が徐々に熱くなるのを感じる。
なんだ?この学園で何が起こってるんだ??
キョウカ「…大丈夫…?」
後ろから恐る恐る声をかけてくる。
彼女は…この現場を知っているんだ。
ケンタ「はぁはぁ…この…何が…知ってるのか…っ?」
何を聞けばいいか、言葉が出ない。
俺の思考はぐちゃぐちゃになっていた。
キョウカ「…目の前で皆…」
起こった出来事を思い出したく無いと言った面持ちで目を視線を下げた。
人間が「今の姿」になる光景を目の当たりにしたんだ。
誰だってそうなる、当然な反応だと思った。
ケンタ「…」
キョウカ「…」
余りの現実を前に、ただただ無言で息をする事しか出来なかった。
…
キョウカ「…落ち着いた?」
ケンタ「あぁ…多少は…」
やっと心臓が元の動きになり、廊下を歩き出した。
…もうあの教室の中を見る気にはならなかった。
ケンタ「2人とも何処に居るんだよ…」
キョウカ「…」
俺は独り言を呟く。
自分を落ち着ける為にとる行動だと何かの本で読んだ事が有る。
その時は「そんな訳ないわ」と笑ったが、今の俺が正しくその通りだ。
キョウカ「ねぇ…この学園に生徒って何人位残ってるのかな…」
考えたくも無い、しかし俺も何処かで考えていた。
もしも…残っているのが俺たちだけだったら…。
ケンタ「分からないけど…俺たちもこうして居るんだ。同じ様な人が絶対いるよ」
俺は精一杯、力強く答えた。
内心本当に怖くて今すぐにでも座り込んで助けを待ちたい気分だ。
「…そうだよね」消えそうな声が後ろから聞こえた気がした。
初めまして、無演技劇団◆ぱらすあてね らびLine'S と申します。
OVD作品「re:MEMORY」の続編に位置する話を先ずは小説にて公開していきます。
長い作品ではありますが、お付き合い頂ければ幸いです。
尚、OVD作品は当サークルサイトより一部フリー公開されておりますので、気になりましたら併せて聞いて頂けると喜びます。感想もあれば感涙。
1人でも多くの方に楽しんで貰える作品創りを心がけて行くつもりです。
以上、宜しくお願いします。
HP : http://pathena-muengi.info/
Twitter : @PAthenaMuengi




