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第三十話 ヒカリモミエナイ

夏休み。

河川敷とは言え暑い。あの後俺は大野の父親に殺されるんじゃないかと思ったが、そこは大野が何とかしてくれたらしい。

にしても暑い。マジで暑い。

実は残高はもう62万程度で、本格的にヤバイ。どうにかして…タンポポって食えるのか?

そうだな、タンポポって美味そうだし。とりあえず、タンポポ食うか。

そんな事を思い、タンポポを探す。でも今夏じゃね?そう思ったけど、スルーした。


「あなた、何やってるの?」


「へっ?」


「だから、何やってるの?」


「いやあ、食料を探していまして…」


「…」


「な、なんだよ」


「だって、大分性格変わってるじゃない。最初は私の事を目の敵にしていたのにね」


「いや、それはその」


「でも、あんまり変わらないほうがいいんじゃない?」


「…だよな…」


「…内水家にはまだ里奈がいるわ。確実に。」


「…ああ。」

~~

「…」


「あ~ら?もう飽きちゃったの?」


「…」


「完全に空っぽになっちゃった、ウッフフフ。どお?裏切られる気分は?」


「…」


「でも見てよこれ。ほら、こんなに楽しそう」


「…」


「何か言いなさいよ!虫けらの分際で!」

バシッ

「…」


「あーイラつく、もういい加減認めなさいよ、あんたなんか誰も必要としていないって」


「…」

~~

『ちょっと零~』


『あはははは』


『もう~零ったら~』

~~

「う~ん、キスシーンでも見せよっか」

~~

『零、零の事が…』


『美希…』

~~

「あー、キスしちゃった~」


「…」


「さあて、それじゃあね、ちゃんとこれをつけるのよ?」


「…」


「どお?何にも見えないでしょ?」


「…」

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