第二十六話 存在価値
「ねえ。内水さん」
「なあに?」
「あの、大野さんはあんなにされてたのに…どうして僕は何もされないの?」
「ウッフフフ、これからされるのよ?」
「…」
「まず、あなたは今から人じゃあないわ。人としての存在価値は0よ。」
「…」
「そう、あなたは…サンドバッグ、が正しいかなぁ?」
「…」
「何で安心してるのよ?」
「だって…もっと酷い事されると思ったから…」
「ウッフフフ、大丈夫よ。あなたの想像以上だから。」
~~
翌日。
いやー。学校行ったけど普通だった。じゃあ今日は家の様子でも見に行ってくるか。
家の前。人の気配が無いんですが…
「坊や、どうかしたかい?」
「いや、ここの家の人ってどっかいってるんですか?」
「それがね、夜逃げしたらしいのよ」
「えっ…」
「そうそう、何でも夜にヤクザかなんかがいっぱい押しかけてね、夜逃げしたか連れ去られたか…」
「う、嘘じゃ…」
「目撃者もいるわよ。それに警察の捜査も入ったらしいわ」
「へ、へぇ~」
「だけどお兄ちゃんが行方不明らしいのよ。何でだろうね~?」
「へー、そ、それじゃあ自分はこれで…」
「ふーん」
~~
不味い…よりにもよってあんな事態になってるとは…
内水が絡んでるのか?クソ…それに学校じゃ大野や里奈の情報も入らないし…
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「ふぅ~、気分がすっきりした。明日は良い物見せてあげるからね、ウッフフフ」
「…うぅぅぅぅ…」




