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AI面白くない短編集

作者: ふたーなる
掲載日:2026/09/29

ドラマや波乱が一切起きず、読んだ後に「で……何だったんだ?」と虚無感だけが残る「面白くない小説」のバリエーションを3つお届けします。


① 異世界転生モノ:『トラックに跳ねられそうになったが、普通に避けられた』

深夜のコンビニの帰り道。

角を曲がった瞬間、目の前に猛スピードのトラックが突っ込んできた。


「危ないっ!」


私は間一髪で歩道へと跳びのいた。

トラックは猛烈なブレーキ音を立てて私の数メートル先で止まり、運転手が窓から顔を出した。


「おいねえちゃん! 急に飛び出すなよ、危ねえだろ!」

「すみません! 私も注意が足りませんでした!」


運転手とお互いに深く謝罪し合い、事故にはならなかった。

一汗かいた私は、コンビニで買った温かい肉まんを食べながら家に帰った。


家についてシャワーを浴び、ベッドに入ると、そのまま朝までぐっすり眠った。

翌朝もいつも通り7時に起き、会社へ行って提出期限ギリギリだった書類を無事に提出した。


異世界へ行くことも、チート能力を手に入れることもなかったが、平和な一日が一番だと私は思う。


(おわり)


② デスゲームモノ:『主催者がとても丁寧だった』

目が覚めると、私は見知らぬコンクリート造りの部屋にいた。

首には怪しげな鉄の首輪が装着されている。


「気がついたかね、参加者諸君」


部屋のスピーカーから不気味な声が流れた。


「君たちにはこれから、命をかけたデスゲームを行ってもらう。……と言いたいところなのだが、実は今回、事前の安全確認に不備があり、首輪の毒針が誤作動する危険性があることが発覚した」


ざわつく参加者たち。スピーカーの声は申し訳なさそうに続けた。


「非常に申し訳ないのだが、本日のゲームは中止とさせていただく。首輪のロックを解除するので、入り口に用意したタクシーチケットを使って帰宅してほしい。参加辞退の手当として、一人当たり5万円を現金でお渡しする」


カチャリと音がして、首輪が外れた。

私たちは用意された高級なお弁当と5万円を受け取り、丁寧にお辞儀をする主催者のスタッフに見送られながらタクシーで帰宅した。


臨時の手当が入ったので、週末は欲しかった靴を買う予定だ。


(おわり)


③ 恋愛・青春モノ:『すれ違いがLINEの一文で解決した』

夕暮れの屋上。

ずっと好きだった幼馴染の陸(りく)が、私を呼び出した。


「葵……俺、お前に言わなきゃいけないことがある」


陸の表情は暗い。

あぁ、きっと私じゃなくて、転校生の美咲ちゃんのことが好きなんだ。

私との幼馴染の関係も、今日で終わりなんだ——。


私の目から涙がこぼれ落ちそうになった、その時。


「あ、ごめん、LINE送ったからそれ見て」


スマホを取り出すと、陸からメッセージが届いていた。


『好きです。付き合ってください』


「……え?」

「言葉で言うの照れくさいからLINEにした。あと、美咲ちゃんから頼まれてた課題の手伝い、やっと終わったよ」


「なんだ、美咲ちゃんのこと好きになったのかと思って焦っちゃった」

「まさか。俺が好きなのは葵だけだよ」


「私も陸が好き!」


私たちはその場ですぐに付き合うことになり、手を繋いで下校した。途中、新発売のポテトチップスを買って半分こして食べた。


(おわり)


【面白くしないための黄金法則】

障害(葛藤)の即時無効化: トラブルが起きた瞬間に、安全かつ平和に解決させる。


主人公の危機感ゼロ: 緊張感が生まれる暇を与えない。


ラストの「小腹を満たす描写」: 肉まん、弁当、ポテトチップスなど、微妙に生活感のある食事で締める。

普段は自力で書いてるので、そっちも読んでもらえると嬉しいです

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