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418.昇天

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 ゴゴゴゴゴ……!


 王都の空が、不気味な赤色に染まっていく。

 大気圏外に展開された『護神像ごじんぞう』が、エネルギーを充填している証拠だ。


 雲が熱で蒸発し、肌を焦がすような熱風が吹き荒れる。

 城内の兵士たちはパニックに陥り、逃げ惑っていた。


『マスター、ミオケンボの魔力反応です』

「姿を現したの? このタイミングで?」

『勝ちを確信してるからでしょう』


 なるほど。

 真理が指先を振るうと、空中にホログラムモニターが展開され、外の様子が映し出された。


 この惨状を、遥か遠く、城を見下ろす小高い丘の上から眺めている影があった。

 ミオケンボだ。

 奴は腕を組み、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべていた。


「ギャハハハハハハ! 見ろ、あの無様な姿を! ここからなら、奴らが消し炭になる瞬間がよぉ~く見えるわ!」


 どうやら、自分だけ安全圏に移動し、高みの見物を決め込んでいるらしい。

 特等席で、私たちの最期を鑑賞しようという趣味の悪さだ。


「真理。あいつ、凄い余裕ね」


『ええ。ですが、その慢心が隙を生みました』


 真理の瞳の中を、緑色の文字列が高速で流れていく。

 彼女は空を見上げ、涼しい顔で言った。


『護神像のシステムに侵入成功。セキュリティがザルですね。数千年前のOSのまま、アップデートされていません』


「あらま」


『護神像は、その名の通り「神を守り、神の敵を討つ」プログラムで動いています。現在、その「神(管理者)」にはミオケンボが登録されていますが……』


 真理が空中にキーボードを投影し、タンッ! と軽快な音を立ててエンターキーを叩いた。


『管理者権限を書き換えました。新たな神は「マスター」です』


「ってことは?」


マスターに敵対する者、すなわちミオケンボこそが、護神像にとっての「排除すべき敵」となります』


 やるじゃない、真理。

 やっぱり、ピンチの時は頼りになる相棒だ。


 その瞬間。

 空の赤色が、臨界点に達した。


「さらばだ、愚かな人間どもおおおお! 我が力の前にひれ伏せぇ!」


 丘の上で、ミオケンボが指揮者のように腕を振り下ろす。

 同時に、雲を突き破り、極太の熱光線が地上へ向けて放たれた。


 だが。

 光は王城ではなく、不自然な軌道を描いて、彼方の丘へと向かった。

 そう、ミオケンボがいる、あの特等席へ。


「…………へ?」


 遠見の魔法で確認すると、ミオケンボの動きが止まっていた。

 迫りくる光の柱。

 自分に向かって一直線に伸びてくる死の光。


「ひょ……?」


 間の抜けた声が、風に乗って聞こえた気がした。


 ズドォォォォォォォォォォン!!


 閃光が弾け、丘ごとミオケンボを飲み込んだ。

 凄まじい爆風が遅れて届き、私たちの髪を揺らす。


「セキュリティ対策は万全にね」


 私はサングラスを直すような仕草で(かけてないけど)、キメ顔を作った。


『んほぉおおお……おねえちゃん今回もしゅごぉおおおおい……』


 天理はそれを見て、白目を剥いて昇天しているのだった。


【おしらせ】

※1/30(金)


新作、投稿しました!


ぜひ応援していただけますとうれしいです!

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よろしくお願いいたします!


『奈落の【魔法杖職人】が、自分の作る杖は神話級魔道具だと気付くまで~「魔力ゼロの役立たず」と森に捨てられた元聖女、廃工房で物作りしてたら、いつの間にか世界中の英雄から神職人として崇拝されてた~』


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