415.
リネッタとパンナちゃん主催のパーティは、終わりに近付いていた。
会場の熱気も落ち着き、穏やかな空気が流れている。
私たちが敷いた防御手段(天理海理による、事前のチェック)を、ミオケンボの奴は突破できないみたいだ。
平和なもんだ。
『マスター』
「OK、マジなやつね」
目の前に展開されたモニター。
そこに映る真理の顔は、いつものふざけた様子が一切ない。
眉を潜め、鋭い眼光。
この子がこの表情をしたってことは、本当に危ない事態が進行してるってことだ。
『ミオケンボによる攻撃が、来ます』
「どこから、何してくるつもりかな?」
こっちは周囲を警戒してる。
相当な事をしないかぎり、警戒網は突破できないぞ。
『宇宙です』
「……は?」
『宇宙に、巨大なロボットを飛ばし、そこから遠距離射撃を行うようです』
思考が停止した。
えっと?
真理の顔を見る。うん、マジだ。
てことは、本当なんだろう……。
宇宙とか、ロボとか、遠距離射撃とか。
ジャンル違いにもほどがあるような攻撃を、本当にかまそうとしているらしい。
ここ、ファンタジー世界だよね? SFじゃないよね?
「OK信じるよ」
『……自分で言っててあれですけど、こんなのは信じるんですね。荒唐無稽ですよ』
自分で言うかね、真理たんよ。
「うん。だって真理がマジの顔してるからね。じゃあ本当なのかなって」
『……うう、複雑です』
真理が頬を少し赤らめ、モニターの中でモジモジと指を合わせている。
信頼されるのは嬉しいけど、状況が状況だけに素直に喜べない、といったところか。
さて、どうやら超上空からの攻撃をしてくるらしい。
でも大丈夫。
私はグラスに残ったワインを飲み干し、不敵に笑う。
だって私……神だから。
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