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410/413

410.



 ゲータ・ニィガ新国王パンナちゃん主催のパーティ。

 いろいろ手回ししたおかげで、パーティはつつがなく進んでいる。


 会場には優雅な弦楽器の生演奏が流れ、グラスが触れ合う軽やかな音が響く。

 招かれた貴族たちは、みんな、トマト君の用意した料理を絶賛してる。

 香ばしい肉の脂の匂いと、スパイスの芳醇な香りが鼻をくすぐる。一口食べるたびに、彼らは目を丸くし、陶酔したように吐息を漏らしていた。


 パンナちゃん、およびリネッタは、来賓たちと談笑している。

 パンナちゃんは小さな胸を張り、ニコニコと花が咲いたような笑顔で手を振っていた。可愛い王様だこと。

 何事もなくすすんでいる。いやぁ、いいですね。


 じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。


 で。


「真理たんや」


『なんですか、二週間ぶりの更新で、一瞬ミカとスミコの区別がつかなかったんですか?』


「だれスミコって……?」


『おっと、これは読者にとってはつい昨日の出来事だが、マスターたちにとっては多分……明日みらいの、出来事だ』


 なにシャダイだよ。


 まー、たまに真理は意味不明なこと言うし。これにも意味がないんだろう。

 それに、ふざけてるってことは、緊急事態がまだ起きてないって証拠。


『マスター、ワタクシを便利な危機探知器か何かだと思ってません……?』


「ははっ(千葉ネズミ風暗黒微笑)」


『で、なんですか?』


「いやなんか、視線を感じるんだけど……もしかして敵?」


 肌がピリピリするほどの視線を感じる。まるで、無数の針で刺されているような感覚だ。

 すると真理が、やれやれとわざとらしい溜め息をつく。


『わかってないなぁ、マスターは。マスターにみんな見とれてるんでしょう?』


 はぁ? 私に見とれる?

 私はきょとんとして、自分の顔をペタペタと触る。


『マスターは黙ってれば、神々しいし、黙っていれば、美人だし、黙っていれば女神に見えなくもない』


「あんたも黙ってれば全知全能だよ」


『えへー♡』


 真理のどこか得意げで、締まりのない声が脳内に響く。

 ほめてねえ。



【おしらせ】

※12/24


新連載、スタートしました!


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― 新着の感想 ―
どこでもドアあるからキャンピングカーはいらないよなぁ
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