399.電灯
なんか、私の背後から後光が差すようになってしまった。
「どーにかできないのこれ……」
『光量のつまみを下げればいいんじゃないですか?』
と、真理たんからのアドバイス。
なるほどぉ、そりゃあ良いアイディアですねぇ。
物理的に不可能ってことに目をつむればねえ!
「私は電化製品じゃあないんすけどね……!」
『マスターのどっかに、つまみ的なものないんですか?』
「ねえよ!」
あってたまるかっ。私は人間だぞ……!?
「あ、あの……ミカお母様」
「どうしたの、リシアちゃん」
我が娘が様子を見に来たようだ。
リシアちゃんは私の髪の毛に手を伸ばし、ぴょこんと飛び出た一房(アホ毛)に触れる。
くんっ、と軽く引っ張ると……。
フッ……。
光が消えた。
「後光が消えた!?」
「なんか、髪の毛ひっぱってみれば? って、真理さんが……」
あいつ、ほんと余計なことしか言わないなっ。もうっ。
『でもワタクシのおかげで、なんとかなったっしょ? はぁ~! マスターはワタクシがいないと、ほーんとなーんもできないんですからー。もー困るわ~。めっちゃ困るわ~』
ウザい&キモいわ……。
「しかし、髪の毛引っ張ると後光が消えるって、意味分からないな……」
昔の電灯じゃあないんだからさ……。
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