395.ドレスアップ
続々と、貴族達がパーティ会場に入っていく。ソンナ中……。
「お母様!」
「リシアちゃん」
我が娘、リシアちゃんがこっちにやってきたのである!
しかも!
「わぁ! ちょー可愛いじゃーん」
ものすっごいおめかししていた。貴族の令嬢が着るような、そんなドレスを身にまとっている。おやおやまあまあ可愛いこと。
「さ、お着替えいたしますよっ」
「ふぁ……? だれの?」
「ミカお母様のっ」
「わ、私ぃ~?!」
アイエエエ!? なんで、なんでお着替えなんで!?
「当然じゃあないのよ」
「セイラちゃん」
リシアちゃんの友達にして、我が国エンデの宰相がひとり、セイラちゃんがあきれたようにため息をつく。
セイラちゃんもまた、おめかししていた。長い髪をアップにしてる。あらあらまあまあ。
「あんたもパーティに参加するんだから。いつものだらしのない格好だと困るのよ」
「まじっすか……ええー……私は良いよぉ」
パーティで人前に出るの普通にいやなんですが……。
「それにメインはリネッタとパンナちゃんっしょ?」
「あんたもホストだから」
「えー……いやーん……」
おめかしなんてしたくないんだが……。
『すでにマスターの着るお洋服は、デザイン完了し、手配済みです』
と、モニター越しに天理が言う。まじかい……。もう手回し済み?
ちょっと用意周到がすぎませんかねえ……。
つか、普通にドレスなんて着たくない。そんな姿で人前に出たくない。




