394.丸投げ
パーティ会場に続々と人が入って言っている。
その一方で、魔族の息が掛かったスパイも、たくさん入ってきている。牢屋に。
「わー……いっぱい」
「ミカ神どの」
我が片腕、ルシエルが、牢屋の前に立っていた。
その手には全知全能の剣が握られてる。
「どう? スパイ達、何かしゃべった?」
「……いや、こやつらはどうやら、記憶消去を受けているらしい」
「ほぉん? 記憶を消されるってこと?」
「ええ。他人に捕まった瞬間、魔法が発動されるようになってるようだ」
記憶を失ったらしい人たちが「ここはどこだ!?」「なぜこんなところに閉じ込めてる!?」と騒いでいる。
そら記憶が無いんだから、こーなってもしょうがないわ。
「とりあえず情報、抜けるだけ抜いといて。それが済んだら帰してあげて」
「殺さないのか?」
「ないない」
この人らに罪はないからね。
「承知した」
「そんじゃスパイの人たちの相手はルシエルに任せるね。後は良い感じにして」
『まーた丸投げですか?』
丸投げじゃあない、信頼して、任せるだけよ。




