384.無意味な情報
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
真理ぃフラッシュによって、おさげ文官ちゃんは日本語をマスターした。
……ただし、心身に多大なダメージを負って。
「真理! なんとかして!」
『んもー、わがまま妖精ミカリンぽんだなぁ』
うぜぇ……!
元はと言えば、あんたがこんなヤバい方法を提示してきたのが悪いんでしょうが!
……まあ、他力本願の身で文句を言うのも違うか。
「こんな一瞬で覚えさせるんじゃなくていいから! もうちょっと穏便な方法でお願い!」
『ん~……。んー……。それなら、時間停止の魔法で時間を止めて、日本語を習得するまで不眠不休で勉強させるとか~?』
「なんで選択肢にヤバいのしかないのよっ!」
『神だもんで。ほら、神話の神様って、大体ヤバいじゃん? 関わると大抵ろくなことにならない』
「それは怪異譚の話でしょうが……」
『え、マスターって怪異じゃないの?』
「あんたにだけは言われたくないわ……!」
ふぅむ、さてどうしよう。全知全能のはずの真理が、こんなポンコツ案しか出してこないし……。
『まあ、こっちの文字……ジンナー文字って、英語と文法は一緒なんですけどねー。使われてるのが独自のアルファベットなだけで』
……………………はい?
「……真理、今なんて?」
『え? ですから、この異世界で使われてる西方大陸共通語は、英語と文法が同じなんですよ。使ってる文字が違うだけで』
「…………なるほど」
私は、ポンと手を打った。
(待って。文法が英語と一緒……? ってことは、タイピング自体は英語と同じようにできるはず……。ただ、キーボードに書かれてる文字と、この世界で使われてる文字《ジンナー文字》が違うから、みんな混乱するだけで……)
そこで、私はある可能性に行き着く。
「ねえ、真理。こっちの世界の文字って、全部で何文字あるの?」
『えーっと、26文字ですね』
「……ビンゴ」
つまり、こういうことだ。
この世界の文字(ジンナー文字)も、英語のアルファベットも、同じ26文字。
そして文法も同じ。
だったら――
「パソコンのキーボードの文字を、ジンナー文字の刻印に変えればいいだけじゃない!」
『! たしかにー! それなら、情報を脳内にぶち込まなくてもいいですね!』
そう。わざわざ新しい言語やローマ字入力を教える必要なんて、最初からなかったのだ。
普段使っている文字で、そのままタイピングできるのだから……。
「…………ごめんね」
私は、まだ少しふらついているおさげ文官ちゃんの肩を、そっと叩いた。
そう……彼女に日本語を覚えさせたのは……全くの無駄骨だったのである。
全く無意味な情報のために、死にかけた文官ちゃん……。
不憫すぎる……。
『もー、マスターが早くこの解決法みつけないからー』
と、全知全能がそう言ってる件について……。
全知全能って、なんなんだろうね……
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