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361.ごめんね
青嵐の攻撃を、真正面から受け止めて――そして、彼女自身をハグする。
よしよし……と、巨大な龍をなでる。
『よくまあ、あんなデカいバケモノに近づけますね……』
と、真理たんが言う。何感心してるんだか。それに……バケモノ?
わたしは知ってる。この子は、可愛い赤ちゃんなのだ。生まれたばかりの、可愛い子。
『そんな子を放置して、一年間行方をくらませたと』
天理が、耳が痛くなるようなことをおっしゃる。いや、ほんと、そこは反省してます……。
「そうだ」
と、気づけば青嵐が人の姿に戻っていた。
「一年も……居なくて……すごく寂しかったんだぞ……」
ぽすっ、ぽすっ、と、青嵐が私に密着したまま、軽く叩いてくる。全然痛くない。
「ごめん、ごめんね。もう急にいなくなったりしないから」
「本当だな? 約束だぞ」
「うん、約束するよ。だから……駄目駄目な養母さんを、許してくれないかな?」
彼女が私を見下ろす。すっ、と目をそらした。
「……仕方ないから、許してやる」




