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ハズレダンジョンの制覇者 ――ガチャで俺が引いたのは、美少女モンスターしか出てこない「ノーマル未満」ダンジョンでした  作者: 猫目少将@「即死モブ転生」書籍化
10 三つめの宝箱

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10-1 飛び方を間違えたw

「さて……。では、余らが案内しようぞ」


 ハイドラゴンのグウィネスは、仲間の飛行型モンスターと頷き合った。


「エヴァンスたちを、宝箱の場所までのう……」


 見ると、ルシファーやソラス先生、それにグリフォンのイグルーが、それぞれ俺の仲間になにか話し掛けていた。アンリエッタにリアン、バステトに。抱えて運ぶって言ってたから、一対一ってことだな。


「ほらエヴァンス、お前も余が抱いてやろう」


 この世界のモンスターは皆、泉のように澄んだ瞳をしている。もちろんグウィネスもだ。羽毛ビキニの美少女に見つめられると、なんだか急に恥ずかしくなった。


「ま、まあ……よろしく頼むよ」


 近寄ると、少し腰を落とすようにして、グウィネスの体に腕を回す。ビキニの羽毛が、俺の頬を優しくくすぐってくる。グウィネスと羽毛の匂いが混ざった、いい香りがした。


「落とさないでくれよな」

「そう来たか……」


 なんだかグウィネスは笑ってるみたいだ。胸がくすくすと動いたから。


「まあよい。しっかり抱いておれ」

「うん――って、うおっ!?」


 突然足元が消えて驚いた。体が浮いたからだ。ぐんぐんと、垂直に上がっているのがわかる。グウィネスも俺の頭と背中に腕を回していてくれているが、特段力を入れているわけではない。なんというか、俺と彼女の体が、磁石のように吸い着いているのだ。


「エヴァンス。あんまり、はあはあやるな。胸がくすぐったいわい」

「お、おお……」


 顔を回して周囲を見ると、アンリエッタやみんなが、抱かれて飛行している。てか全員、後ろから抱くように抱えられてるんですけど、子猫が母猫に咥えられるように……。正面から抱き着いて胸に顔を埋めてるの、俺ひとりじゃん。これは恥づい。


「しまった。間違えた」

「まあよい。少し飛びにくいだけだわい」

「教えてくれればいいのに」

「飛び方のインストラクションを施す前に抱いたではないか」くすくす

「そりゃそうだけどさ」

「それに……このほうが良い」


 俺の頭を優しく撫でてくれた。柔らかな胸が呼吸で動くのが、心地良い。


「エヴァンスに抱かれておると、なんだか……魂に響いてくる。なにか……余が忘れておった、大事な事のように」

「ならまあ……いいか」


 リアンやバステトはともかく、アンリエッタにこの姿を見られるのは恥ずかしいけど。……でもまあ、後で言い訳すればいいや。飛び方がよくわからなかったって。


「宝箱の場所まで、どのくらいかかるんだ」

「ルシファーが案内してくれよる。なんでも……数時間だとか」

「そうか」


 近いのか遠いのかわからん。下を見ると、俺達は険しい峡谷の上空を抜けるところだ。飛んでいるのは地上百メートルくらいだろうか。速駆け馬車よりも、はるかに高速に思えるが、空を飛ぶのは初めてなので正確にはわからない。


 だが地上路はもちろん地形や足元の険しさに速度が左右される。それに山も谷も無視して一直線に目標に向かうなどは絶対に不可能だ。だから空路数時間ということは、地上を徒歩で進むなら一か月は掛かりそうだ。


 それになんなら辿り着くこと自体、不可能だろう。極端な話、急流に囲まれた土地で橋も無いとか、険しい山脈の稜線にあるとかさ。実際にルシファーの話だと、険しい離れ山に囲まれた谷底だから、誰も知らなかったって事だったしな。


「だからしたくなったら言うんだぞ、エヴァンス。地上に降りて休憩にするから」

「し……したくなったらって……」

「おしっこだよ、おしっこ」


 身も蓋もない言い方を、グウィネスはした。


「ああそっちか。てっきり……」

「てっきり、なんだ」

「なんでもない……」


 何時間もこの胸を感じてたらどうなるか……って話かと思った。汗。

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