星3
小説を読んでさえもらえば☆3はもらえると思ってた。
「読みにくい」
「誤字脱字が多い」
「文章構成力が低い」
そう言われるのは覚悟の上だった。
「でも発想は面白いよね」と。
『☆3が妥当かな』と。
小説家デビューを狙っている訳じゃない。
そんな実力がないのは自分でもわかっている。
大体、趣味を仕事にする気は元からサラサラない。
願望は『書いた小説を読んでもらう』
それだけだ。
『読んでもらう方法はあるよ。
企画に次々と申し込むんだ。
企画に目を通してる人達が読んでくれるよ!』
「賞狙ってる訳じゃないのに、とりあえず企画に応募するのって迷惑じゃない?」
『企画が賑わう事を開催者は歓迎だろう。
本気で賞を狙ってる実力がある人が"そんな木っ端"を気にする訳がない』
「それでも読まれなかったら?」
『それこそ"誰にも見向きもされない小説"だろう。
諦めた方が良い。
相当文章が怪しい小説でも"この戦略"で月間ジャンル別ランキングで10位以内に入ってる』
・・・という訳で企画に次々申し込んだ。
本気で賞を狙ってる人には申し訳ない。
実際、月間ジャンル別ランキングで四位に入った。
実力でランキングに入ったんじゃないことは承知している。
ありがたい事に読んではもらえている。
でも評価ポイントが2~4ポイントしか上がらない事がある。
☆1の評価を受けると2ポイント入る。
☆2の評価を受けると4ポイント入る。
つまり☆1~2の評価を受けた、という事だ。
いくら文章力、構成力が拙くても『小説が面白い』と評価してもらえたら『☆3はもらえる』そう思い込んでいた。
つまり『小説がつまんない』と評価された、という事だ。
自分が評価されないのは"読んでもらう機会が
ないから"だと思ってた。
☆1~2をもらうのが一番堪える。
こんな自分でも適正の『自己評価』出来てなかったんだな。
『他人の評価と自己評価の違い』と向き合う覚悟がある人はやってみたら良いんじゃないでしょうか?
でも『自分は一山ナンボ以下の小説しか書けない』って現実を突き付けられるのは結構キツイですよ?