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牛タンタロット

作者: 水先タンツ

占い好きの女がいた。おれはその女を焼肉屋に連れて行った。まず、2人で牛タンを頼んだ。その牛タンがテーブルに来たら、女は「牛タンタロット」を始めた。おれは女に占われたのだ。素人のくせに。器用な手つきで牛タンを並べると、「牛タンの逆位置…」女はそうつぶやいた。でもまだ牛タンしか頼んでいないのだから、牛タンの1種類しかないだろ。てか牛タンの逆位置ってなんなんだよ。正位置があることになるぞ。2人でおいしく牛タンを食べた。女はタレで食べていた。そして、おれたちはハラミやカルビ、色々な種類の肉が入ったセットとかを頼んだ。女の食べっぷりはそこそこよかった。連れてきてやってよかったと思った。すると、女は「焼肉タロット」を始めた。今は何種類もあるからきちんと占える。慣れた手つきで素早く肉をいじり始めた。素人のくせに。すると、女は驚いた顔で、「ウインナーの正位置…」と言った。ウインナーかよ。いっぱい肉あんのにウインナーかよ。てかウインナーの正位置ってなんだよ。ウインナーは円柱だぞ。ウインナーの逆位置でもあんのかよ。2人でおいしくウインナーを食べた。女はウインナーをタレでは食べなかった。塩をかけていた。変なの。その後、デザートを食べて、お会計をした。おれはレジ横の、無料で貰える美味いガムをたくさん取って、そのうちの1つを食べた。女も欲しそうだったので1つやると、喜んでくれたが、銀紙に悪戦苦闘した。忌々しい銀紙に勝利した女は、ガムを口の中に入れ、「美味しい」と言ったので、おれはちょっとだけ嬉しかった。帰り道、また焼肉屋に行く約束をした。

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