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寡占状態にあるランキングに入り込む方法(エッセイ編)

作者: F-117

 エッセイが寡占状態にあるって?

 うん、まあそうだろうな。

 一部作者がクラスタに頼って打ち上げられているので、常に同じ名前が並ぶわけだ。

 特に日間のような短期でのランキングにおいて、書いたそばから反応を貰える環境は相当な強みだと言える。


 まあ、それの何が不満なのかと言えば、多分

『いつも同じような連中が内輪ノリで上がってくる』

 だとか

『俺のエッセイが読まれない』

 だとか

『読みたいエッセイが探せない』

 だとか、その辺だろ?


 今日はその中でも、自分のエッセイが読まれなくて困っている人向けの攻略法でもご紹介しようか。もちろんタダでいいぞ。




 ――おっと、申し遅れた。

 僕はF-117だ。まあ好きなように呼んでくれ。

 とりあえず、お茶でも淹れようか。それともコーヒーにするか?……ああ、画面の向こうのお前らには届かんか。

 本来なら僕の本当の名前をさらけ出し、僕の本拠地へとご招待し、そこで酒でも勧めたいところなんだが、ここは『そういうこと』が出来る場所じゃなかったな。




 さて、閑話休題。さっき言った「自分のエッセイが読まれる方法」について説明していこう。

 やり方は簡単だ。まずはエッセイランキング上位の作品を覗きに行ってくれ。今日の日間でいいぞ。

 ――どうだった?

 どうせ同じような話題が乱立して、いつものメンツが固まってるだろ?

 そこに感想でも書いてやればいい。


 エッセイの感想欄ってのは、まず読まれる。なんならそっちが本編だという人すらいる。

 そこに作品の批評でも書き込むと、面白い事が起こるぞ。その作者を応援していたクラスタ勢(通称:ファンネル)が、顔真っ赤にして『感想欄へのリプ』を感想欄に書き込むんだ。どっかのネット掲示板と同じような使い方で、こちらの人格否定をしてくる。

 ……僕も昔、よくやられたもんだよ。


 ああ、ごめんごめん。僕の愚痴を聞きに来たわけじゃないよな。僕もそんな話をしに来たわけじゃない。

 本題に戻るぞ? あ、お茶まだ入ってるか? 煎餅もあるぞ。貰い物だけど。


 えー、コホン。

 実はそういうファンネルどもが付きまとってくる状況は、良い事なんだよ。利用しやすい。

 たいていのファンネルどもは脳死状態で飛んでくるんだが、これが大体『話せばわかる』系の奴が多い。なので、話し合う機会が用意されている状況なら、ここから交流が生まれる可能性がある。

 もしくはファンネルに混じって、最初からちゃんと物事を判断できる人間も来る場合がある。これは本当に歓迎だな。

 まあ、あれだ。

 これで「縁が出来たな」って話なんだよ。ここまでやってのければ、あとは分かるよな。

 そう。今まさに君が読んでいるこのエッセイのような内容を投稿すればいい。


 クラスタに対抗するために、自分でゼロからクラスタを作るのは難しすぎる。

 かといって、クラスタ無しでクラスタ勢に戦いを挑むのも難しい。

 一番いいのは、クラスタ連中にそっと紛れ込んでお仲間になること。二番目にいいのは、そのクラスタを叩くことで別なクラスタを味方につけること。敵の敵はなんとやら、ってやつだ。

 環境に適応するってのは大事って話だな。




 まとめるぞ。やることは3ステップだ。

1.人気のエッセイに批判でも書いてくる。

2.自分でも批判的な内容のエッセイを書いておく。

3.釣り出せる連中は全て吊り上げておく。


 これだけだ。

 効果のほどは――まあ、このエッセイの顛末でも見てくれ。結果はそこに書いてある。




 じゃ、僕は仕事に行ってくるよ。日曜日でも関係なしの夜勤従事者だからな。

 あ、感想を書き込むところは下の方にあるから、勝手に使ってくれ。匿名でも書き込めるようにしてあるから、アカウントを持ってない人でも使える。

 あと、トイレはそこで、テレビのリモコンはそっちな。帰る時はカギ閉めてポストに入れといてくれ。

 慌ただしくてスマンな。感想返信は一両日中にはするよ。

 じゃ、おやすみ。

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― 新着の感想 ―
[一言] この展開に懐かしさを感じますw エッセイジャンルのお祭りを久しぶりに見ました!
[良い点] はじめまして。 基本、詩ジャンルとあとたまにエッセイジャンルに生息する雑草なろう作家です。 エッセイは素晴らしいですよね。 新しい事が知れる、知らない人を知れる、知らない考え方を知れる。…
[一言] ファンネルが草。 情報発信者ってのはその統制までが仕事なんだけど、ここだと放置が基本だからなあ。 統制できない炎上しそうな作者を出版社が敬遠するのも当然と言えば当然だわな。
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