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過去の鍵  作者: 碧河 蒼空
一章
1/14

4月5日 ~プロローグ~

 2010年12月9日。全話削除して再UP。


 お久しぶりです。皆さんお元気でしょうか?碧河は就活中でヘロヘロです(笑)


 さて、まだ少しだけですが、編修したのでUPします。


 (注)一部のキャラがおかしな事になってしまいました(汗

   話も結構変わってます。   

   まず、始めに謝っておきます。

   済みませんでしたorz

 いくつもの電車を乗り継ぐこと四時間。漸く目的地に着いた電車の扉が開いた。外に出ると春の柔らかな風が肌を撫でる。たった今、出発した電車が遮ってた太陽光の心地よさを感じながら、僕は駅の出口へと向かった。



 物静かな街。物静かといっても、別に寂れてる訳じゃない。ただ、今まで騒々しい都会で暮らしていたため、そのように感じるのだ。現に、駅前にはある程度、人が行き交ってるし、規模は小さいが、バスターミナルもある。

 ここは嘉指那町(かしなちょう)。僕はこの春、小二の夏まで暮らしていたこの街に移り住むことになった。普通に考えれば帰って来た、ということになるのだろうが、帰ってきたという実感が全く湧かない、懐かしさも感じない。なぜなら、僕にはこの街の思い出が無いから。





4月5日(日)



 引越しが終わり、僕は家の近くを散歩していた。

 商店街。僕は以前ここのおもちゃ屋とスーパーによく来たらしい。

 公園。しょっちゅう幼馴染みとブランコの取り合いをしたりしたそうだ。

 公園の近くの駄菓子屋。公園の帰りにいつも立ち寄ったらしい。だけど、どれも全く憶えていない。



 日が傾いてきたので、僕は進路を家に変えた。小道から表通りに出ようとした時、通りの信号が点滅しだしたので、急いで信号を渡ろうと、走って通りに出た。

「きゃっ…」

すると、出会い頭に誰かとぶつかってしまった。ぶつかった人に目を向けると、女の子が尻もちを付いている。

「痛たたぁ…ちょっと、気を付けてよ!」

 彼女は僕を睨んで言って立ち上がった。

「すみません。前をよく見てなく・・・」

「…恭ちゃん?」

 すぐに謝ったが、僕の謝罪の言葉は途中で女の子に遮られた。

「ねえ、恭ちゃんなの?」

 彼女は、僕の顔を驚いた様に見て僕に問う。恭ちゃんとは僕の事だろうか?

 目の前の女の子の顔を良く見て、記憶を巡らせる。肩に掛かる位に伸びた癖のないセミロングヘア。こちらを見つめる瞳はパッチリしている。歳は僕より少し下だろうか。全体的にまだ幼さが残る。身体は小柄で、背丈も僕の胸くらい。

「えっと…どこかで会ったことあるっけ?」

「あ…」

 結局、僕はこの女の子に覚えが無かった。そう聞き返すと、彼女は肩を落として首を振る。

「ううん…間違い人違いだったわ。それより、今度から気を付けてよね」

 どことなく寂しそうにそう言い、彼女は去って行った。信号を見るとすでに赤に変わっており、無数の車が行き交っている。



 家に帰った僕はベッドで横になった。

 …さっきの女の子、もしかして前ここに住んでいた時に会ったことがあるのかな?そんな事を考えながら僕は眠りについた。



 「恭ちゃん、早く早くっ」

 五歳くらいの女の子が僕の手を引いて走っている。その姿はどことなく今日会った女の子の面影があった。



 ピピピピピピピピピピ・・・・ッ 。

 目覚まし時計が鳴って僕は目覚めた。

「・・・夢・・・・・」

 今作は2009年の暦を使用しております。

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