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ポンコツ転校生の手を反射的に握ってしまった

男子「ブラジャーから推測するに佐藤さんの胸は、制服の上からだと分からなかったが、大きすぎず、小さすぎない。少なからず、そこそこ、割と、ずいぶん形のいいおっぱいじゃないだろうか。乳首はきっと、いいや、間違いなく期待を裏切らない薄ピンクであろう。まさに世の男子の理想を叶えてくれる胸。バカバカバカバカ、ゲームに集中しろ。格ゲーにおっぱいは関係ない」


女子「ねぇ山本君、画面から離れた方がいいよ。そんな画面にかぶりつくような距離だと疲れるよぉ。それから、心の声のつもりだったのかもしれないけど、全部聞こえてたよぉ。いつの間に私の胸をそんなに見てたのぉ」


男子「…………っ…………ぁ……。僕は、絶対に画面から、離れない。こうしていないと視線が佐藤さんを見てしまうだろ。見てしまうとまた負けてしまう。僕は自分の弱さを認め、弱点を克服しようとしてるんだよ」


女子「そんなに私のこと気になるんだねぇ。それだったら全部見ちゃえばいいのにぃ。そしたらすっきりするんじゃないかなぁ」


男子「それってもう裸になってるってこと? そうなの? なぁ答えてくれ」


女子「うぅんとねぇ、それも自分で確かめてみたらどうかなぁ?」


男子「それは無理だ。僕は自慢じゃないけど、二次元に一歩足を踏み入れた人間なんだ。悪いけどそういうことなんだよ」


女子「えぇっと、どういうことか分からないけどぉ。だからこの部屋には、超可愛い女の子が描いてあるポスターがいくつか飾ってあるんだねぇ」


男子「今、超可愛いって言ったのか?」


女子「言ったよぉ」


男子「佐藤さんは、この超可愛さが理解出来るのか? そうなのか! 嬉しいよ! 僕は嬉しい!(喜びのあまり我を失い、佐藤さんに詰め寄り反射的に手を握った)」


女子「やっと、こっちを向いてくれたねっ」


男子「(即座に画面を見る!)いや、何も見てない。決して見てない。夢中すぎて何も見えなかった」


女子「なぁんだぁ。」





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