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ポンコツ転校生とゲームしてたら、母親が部屋にきた

男子「(ゲームを再開。僕は防御力が最大のキャラを使い、佐藤さんに攻撃のいろはを指導している。徐々にだけど、佐藤さんもゲームに慣れてきている。)ちょっと、トイレ行ってくるから」


女子「はーい。いってらっしゃい」


男子「(トイレから出ると、母親がやけに嬉しそうな顔でジュースをトレイに乗せて待ち構えていた。母親って不思議だ。何故女の子が遊びに来ただけでそんなに嬉しいのだろう。服はよそ行きに着替えられていた。どう考えても理解出来ん。さっぱり分からん。階段を上がって、自分の部屋の前で僕は立ち止まった。ノックしようか迷っている。自分の部屋だし……。いや、ここは礼儀としてノックをした方がいいのだろうか。身だしなみを整えているかもしれないし、欠伸をしているかもしれない。そんなところを見てしまうと、僕も慌ててしまう。ここはノックした方が良さそうだな。)」


 トントン。


女子「はーい、どうぞ」


 ガチャ。


男子「ジュース、持って来たよ……。って、はだか!!!!???? 服を来なさい! 服を!」


女子「汗かいたから、着替えてるのぉ」


母親「大輔〜! お菓子の用意ができたわ。今から部屋に持っていくわね〜」


男子「わぉぉぉおおお!!!! 来るよ、来ちゃうよ! ホントに来ちゃうから! は、早く着替えて!!!!!!!!」


女子「ねぇブラジャーのフックとめてぇ」


男子「ぎょぇえええ!!!」


女子「急いでるんでしょ。はやくぅ」


男子「わっわっわっわあっ! ブラジャー?! フック?! これどうやってとめるの!!」


 ガチャ。


母親「……あら、凛ちゃんベッドに入って、どうしたの? 顔も真っ赤だわ。熱でもありそうね」


女子「大輔君のが硬すぎて……」


男子「ゲームキャラの防御力の話だから」


母親「ゲームのやり過ぎは注意よ。お菓子置いていくわね。」


 ガシャ。


男子「(母親が出て行き、ほっとした。しかし、間一髪だったな。裸の女の子が部屋にいるところを母親に見られていたら、僕は縄で縛られ屋根から吊るされていただろう。……っ? ん? 極めの細かい色白の生足がベッドから伸びてき僕の肩をつんつんしている。やめろ。お前、裸だろ。そんなの振り向ける訳ないだろ)」


 ガチャ。


男子「(再びドアが開く音がして、慌てて佐藤さんに布団を被せた。)」


母親「そのクッキーね、お隣のおばさんにもらったの。また出会ったらお礼言っといてね」


男子「は、はい! それより部屋に入る時は、ノックお願いします!」




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