異世界でした。 〜3〜
楽しんで頂けたら幸いです。
思わず、一人の静かだった時に思いを馳せたが、この世界のことやら俺の状況やら色々聞かねばならぬ事があるのである。
面倒くさそうだけどがんばれ、俺!
とりあえず、なんかフォローしなくては。
「あの、えっと.........」
やべぇ、なんて言ったらいいかわからん。
とりあえず、怒りに震えている3さんをなんとかした方がいいよね?
「...あー、ステータス画面は今のままでもまあ、わからないことも無いのでこのままでいいです。他にも聞きたいことがあるので質問しても良いですか?」
「良いぞ!なんでも聞いて!ほらほら!!」
駄めが...女神シーナ様がはやくはやくと急かしてくる。
「んじゃあ、シーナ様が俺の事をこの世界に呼んだ?らしいけどなんでですかね?」
「そんなのきまってるじゃない!!」
おお、なんとキチンと理由があるらしい!
これはあれか俺にも隠れた才能があったりしたのだろうか...。
ワクワク!
「たまたまよ!」
たまたま?
......たまたま?
「...えーと、偶然ということですか?」
「ええ!ほかの世界の神をやってる妹に異世界から勇者派遣して世界救って信仰が上がったって自慢されたの!それでそこはお姉様として私もやるべきかなって思って魂探してた時にふわーって目の前に来たからコレでいっかなって」
ふむ。
「...つまり、偶然よ!それにしても貴方ついてるわね!よっ!ラッキーマン!!」
...嬉しくない。全くもって嬉しくない。
なんだよ、隠された力がとか考えた俺、恥ずかしいじゃん!
すこし、ショックだったのと恥ずかしさであわあわしていると
「...だから、なんで」
今まで沈黙を保っていた3さんが喋った...。
「あなたはいつもいつもいつもいつも、いっっつも!!!そう、適当なんですか?!もっと色々考えて行動して下さいよ!あなたのわがままで、いつも、1とか私がてんやわんやしてるんですよ?ほかの世界に行って信仰集めてくるとか!イライラするから山を噴火させるとか、後輩の女神様をからかいに行くとか!...後処理、誰がやってるとおもってるんですか!!最近気付いたら菓子折とか探してるんですよ?休暇なのに!!口癖がすみませんとかごめんなさいとか申し訳ありませんとか、気付いたらそう言ってるんです!この間は寝言でずっと謝ってたって言われたんですよ?てゆうか、なんですか、名前が3とか!数字って意味わかんないんですよ!そりゃ、わかりやすいかもしれないですけど加護授ける時に私達1人1人の名前こんなんだから天使長の加護になってますけど、それのせいで天使長1人しか居ないことになってて色々姿とかが違うからごちゃごちゃになってて教会の方が苦労してるし、私達がなんかしても...でも、聞いてた姿と違うからもしかしたら悪魔が化けてるのかもとか言われるんですよ?だがら、名前の通りの加護に1度してみたら、なんですか?3の加護って!?見た人全員なんだコレ?って顔になるんですよ?そりゃ、そうなりますよね?数字の加護っていみわかんないですよね?それで数字なもんだから1の方が凄いとか言い始めるバカも出たのでいまの天使長の加護にしてますけど...!てゆうか、名前くらいちゃんと考えてくださいよ!てゆうか、5人しかいないのに、1、2、3、5、6、って分かりずらいんですよ!なんですか?4がいない理由が4って数字が嫌いだからって!!子供かっ!!!」
はあーはあーと言いたいことをぶちまけた3さんは心無しかスッキリした顔をしてるように見えた...。
やっぱり、3って名前気に入ってなかったんだな...。
かなり苦労しているのだろう。休暇なのに菓子折探すとか...、寝言で謝ってるとか...。
ほろり...。
思わず涙ぐんでしまった。
「ひ、人聞きの悪いこと言わないでよ!別に適当じゃないわ!考えてる!!名前なんて誰だかわかれば良いじゃない!それに、なんか4って嫌いなのよ!なんか見てると嫌な気分になるの!仕方ないでしょ!誰にだって好き嫌いはあるわ!」
.........おっふ。
想定していたよりダメな感じだった。
てゆうか何歳なのだろうか...?
声しか分からないから想像でしかないけど言動から小学生に思えてしまう。
声の感じはもう少し年齢は高めに思えるけど言動でマイナスになってる。
それにしても名前。
. . .名前ね。
「あの、それじゃあ、数字の最初の文字を取って、それにシーナ様のーナを貰って、3さんだったらサーナとかミーナとかにしたらどうですかね?」
なんか、眷族っぽいし。
「それだわ!!!いいわね!褒めて遣わすわ!!3、貴方は今日からミーナと、名乗りなさい!」
先程までしょぼくれた声だったのに急にハリが出てテンションが高くなってる駄めが..女神様。
えっ?決定?!言ってみただけなんだけど...。
てゆうか、5さん、ゴーナになっちゃうけどいいのかな...?
ま、まあ、俺が気にしても仕方ないよな!
ウン!
でも、それでいいのだろうかと少し思いながら3さん改め、ミーナさんをみると
呆然とした顔をしていた。
30秒ほどそのまま動かなかったミーナさんがぽろりと涙を零した...、
「...う...ううっ、これで...やっと悪魔だの、偽物だの怪しいだの言われたり追い払われたり、石を投げられたりしなくなるのですね...」
ふふっと先程の恐ろしい笑い方とは違う、優しげの笑みを浮かべ笑っていた。
おお!!すげえ!なんか、人外の美しさがもつ輝きなのかまわりがキラキラと、光り輝いてみえる。
最初の登場とかは飛び出し方にビックリしすぎて美女だとしか思わなかったけど、それでも美女認定出来るほど美しい訳で...、
ちょっと、残念な人だと思ってしまってたけど、よく見るととんでもなく美人つーか、美女だ。
腰の辺りまである金髪がこんなに輝くのかってくらい輝いてるし、まつげ長いし目が大きくて青い瞳綺麗だし...。肌白いし。スタイルいいし。
...胸大きいし......。
やべえ、なんかドキドキしてきた。
こんな近くに顔面偏差値の高い人いた事ないから緊張する...。
ん?ミーナさん、今まで追い払われたり石投げられたりしてたの......?
天使長なのに?
思わず、ここにはいないシーナ様にうわあと言ってしまい何となくジト目で宙を見た。
「な、なによ!」
「......えー、いや?...別に?」
流石に神様に文句を言うのはダメだろうと思い喉元まで出かかった言葉をなんとか飲み込んだ。
「...あー、あっ!そうだわ!名前を考えてくれたお礼になんか褒美を上げるわ!何か欲しいものはあるかしら?」
......。
そんな事でごまかせると思っているのか?
いや、まあ、くれると言うなら貰っておこう。
なんか、欲しい物ね...。喉乾いてるけど水なら魔法で出せるそうだし、こうゆうときに身の程知らずなお願いすると痛い目見そうだし、えー、どうしよう?
特に思いつかねえ!
「うーん、...えー、...あー、......ううーん...あっ、じゃあ、この世界の知りたいと思った事をその時分かるようにしたいです!...なんか、ほら、世界の常識とか、地図とか!」
うんうん。いいお願いをしたな。これはちょっと無理かなと思ったけど、異世界物のチートのあれである聞いたらなんでも答えてくれる賢者とかそんなスキルが欲しい!
この時、俺はこの女神様の考えなさを舐めていた。
「もちろんいいわ!あっ、では、ミーナ!貴方、この子について一緒に旅しなさい!!」
「えっ?」
「どうしたの?...あぁ、ミーナがちゃんと色々知ってるか不安なのね!大丈夫よ!ミーナはすっごく有能なんだから!!安心しなさい!」
............えーーー。
あっ、そっちいっちゃう?
「あー、あの、ミーナさん有能ならシーナ様の傍にいた方がいいのでは?それに、ほら、こんな奴にミーナさんは勿体ないですし!俺はなんかこういい感じのスキルとか貰えればそれでいいです!」
...むしろそれがいいです!!
心の読める女神様なら俺の思ってること分かってるくれるはず...。
「もう、何言ってるの?この私の加護があるのだからそんな謙遜しなくていのよ?だから、ミーナをつれていきなさい!...スキル?...うーんそうね。それじゃあ、私の加護じゃなくて寵愛にしてあげるわ!性能抜群よ!!」
ふふん!と言う、偉そうな笑い声が聞こえた...。
ちがう!そうじゃねえええぇぇえ!!!
お読み下さりありがとうございました。