3 : 冒険の始まり
主に毎週土日に二話ほど投稿していきたいと思います
クロノスと私は街の方向へ歩いている途中に街の距離をクロノスに聞いてみた。
何せ山の一つもない平原の地平線が見えているのだから
「クロノスちゃん、街への距離はあとどのくらいなの?」
『そうですね、あと200kmくらいです』
「200km!?ちょっと歩いて行ける距離じゃないよね??」
歩いて行けそうにない途方のない距離だった。
なんで神様は街の近くに転生させてくれなかったのだろうか
『そうですね、では転移でもしましょうか?結構な魔力を消費するのですが』
おぉ転移が使えたのね!時の魔導書だから空間とかも操れるのかな?
でも魔力をたくさん使うのかー。どのくらいつかうんだろう
「クロノスちゃん、魔力ってどのくらい使われるの?」
『マスターが顔面から倒れるくらいだと思われます』
「それじゃあ遠慮しとこうかな...」
私は苦笑いしながらそう言った
するとクロノスは言葉を続けた
『ですが、50kmくらいであればマスターの魔力値でも移動可能ですがどうしますか?』
(50kmだけでも移動できるのはありがたい今すぐ転移してもらおう!)
「うん!お願い!」
『分かりました。では今から術式を展開しますのでマスターは転移呪文を唱えてください。呪文はマスターの記憶に直接流しますので!』
クロノスはそう言うと転移魔術の内容が私の頭に直接流れ込んできた。ちょっと気持ちの悪い感じがした。
そして私は呪文を唱えた
「空間を捻じ曲げあるべき場所へと導きけ!《テレポーテーション》!!」
その瞬間足元に巨大な紫色をした魔法陣が出現し、目の前の景色は歪み音さえもが歪んでいった。
これは目を開けてはダメな感じだ。すごく気持ちが悪い。次からは目を瞑るようにしよう。私はそう固く決意したのであった。
『マスター到着いたしました』
そんなクロノスの声が聞こえた。
私はそっと目を開けるとそこには木々があった。空を見上げると木々の隙間から太陽の光がさしている。
大自然がそこには広がっていた。そレが原因かはわからないが
空気も美味しいような気がする!
「おぉ!やっと転移できたんだね!転移がすごく長く感じたよ~」
と私は言いながら苦笑いをしていた。
あと少しでも転移が長かったら吐いていたかもしれない。
はぁ~危なかった
すると遠くから悲鳴が聞こえてきた。
「誰か!たすけてくれ!!うあぁぁぁぁぁ」
そんな悲鳴が聞こえたときには私は絶対に助ける!というその思いでいっぱいだった
「クロノス!力を貸して!」
私はクロノスにそう言った
『はい!』
するとクロノスは答え、私とクロノス以外の世界の時間が止まった
「早く助けに行かなくちゃ!」
私はそう言って声のした方へかけて行った。