2 : 旅立ち
書き方を少し変えてみました!
「分かった!私、別の世界に生き返りたい!!」
私はそう強く願い、言った。すると目の前の神様?は微笑みながら
「あなたの幸福を心から願っています」
と言い、ゆっくりと私の意識は暗い闇の中へ落ちていった。
--------------------------------------------------------
目が覚めると雲ひとつ無い青空が見えた。
起き上がって見ると果てしない草原が広がっている。
そして私の右手には一冊の本が握られていた
「なんだろう?この本」
本の表紙を見てみると付箋が貼ってあった。付箋には
「あなたには一冊の魔導書を持たせました。その魔導書は今あなたがいる世界の時間を止められるものです。非常に強力なものなので気をつけてくださいね。 アスタルテより」
と書かれていた。
「アスタルテ?」
あの神様?の名前かな。
「どこかで聞いたことがあるような無いような...まぁいいか!」
それよりこの魔導書はどうやって使うのだろうか?
「開けばいいのかな?」
ページをめくってみると呪文やその魔法の説明などが細かく記載されていた。
私の知らない言語で書かれているのに不思議と理解してしまう。
どうやらこの魔導書によると対象の魔法のページを開き、呪文というものを唱えて魔法が発動するらしい。しかも魔導書自体に意志(人格)が宿っているという
(え?じゃあこの本は生きてるってこと?!)
『えぇ、もちろんです。マスター』
(!?)
「もしかして魔導書から声がした??」
『はい、私が声を発しました。私の名はクロノスです。マスターの名を伺ってもよろしいでしょうか?』
「もちろん!。私の名前は...私の名前は...なんだっけ?」
『私に聞かれましても困ります。マスター』
記憶がないから自分の名前もわからない!どうしよう...
そうだ!新しく別の世界に来たことだしクロノスちゃんと一緒に新しく私の名前を考えてもらおう!
「クロノスちゃん、私には名前が無いから一緒に考えてくれないかな?」
『名前が無いのですか?』
「うん、実は私はとある事情でこの世界に転生した来たの。だから名前が無いと言うわけ。」
『そうでしたか、でも私がマスターの名前を考えても良いものなのでしょうか』
「うん!なにか良い案は無いかな?」
『そうですね、マスターは銀髪で瞳が綺麗な青色をしていてしかも超絶美少女なので、アリスはどうでしょうか?』
私、そんなに可愛いのかな?自分の姿が見れないのは残念。
アリスか、いい名前!
「いいね!その名前!!私の名前は今日からアリス!よろしくねクロノスちゃん!」
『はい!』
これで互いに信頼できる仲間になったと思う。
『それでマスター、これからどうするのですか?』
「うーん、どうしようかな...」
まず何をしたら良いのか、この世界の事などがわからないからどうしようもない気が...
しかも周りを見渡しても草原しか無いのである。大草原だ
「とりあえず街を目指してレッツゴー!」
方向もわからないが歩いていたら見つかるだろうとアリスは歩み出した。
するとクロノスが
『マスター、街はそっちではありませんよ?』
「え?クロノスは街の方向がわかるの?」
『はい。この世界の事は把握しておりますので、現在地などもわかるのですよ。何せ私は時の魔導書ですから。ちなみに街はマスターから見て右の方向にあります』
なんでもありなクロノスであった。
「じゃあ行こうか!」
『はい!』
こうして二人は歩き出した。