表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸せは人を  作者: おぺん
9/23

ひとつ。

ワクワクとドキドキとモヤモヤがとまらない。


健と、放課後、デート……!✨


もううううどうしよう!!!ほんと、……どうしよう!!!!


授業なんて頭に入るわけがない。


もちろん上の空。


健は移動教室って言ってたし。


もしかしたら授業終わりに会えたりして……?


なんて事を考えるとニヤニヤが本当に止まらなくなる。


かき氷屋さんって、どこのだろう。

近くに知ってる所、パッと思いつかない。


どこでもいいや、健となら。









昼休み、廊下で健とすれ違った。


「あっ」

『おう』

「放課後、」

『うん。……』

と言って

『先行ってて』

と隣にいた友達に声をかけ健がこっちに来た。

「……?」

耳元に顔を寄せ、数秒待ったあと、クスッと彼が笑うので

「えぇ、なに??」

と笑うと

『…………あー、…………待って(笑)』

と本当に恥ずかしそうにして、

深呼吸をひとつ。

もう一度耳元に顔を寄せ、

私の肩を持って

『……放課後デート……だな。』

とつぶやき、

言い切ったと言わんばかりにバッと離れ

『んじゃ!』と手を上げ友達の元へ走って戻っていった。


「………………なに、あれ………………」


急にあんなことされたこっちの身にもなってよ…………


触らずとも顔が熱くなってるのは分かった。


耳まで熱い。


思わずため息。


震えが止まらない。

心臓が飛び出そうなくらいバクバク鳴っている。


めっちゃ、生きてるって感じの。鼓動のでかさ。

深呼吸。ひとつして。


にやける顔を手で隠しながら教室に戻った。


放課後まであと授業はふたつ。

頑張れ、自分。いろんな意味で。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ