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幸せは人を  作者: おぺん
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やくそく

怖い、怖すぎる。



あいつ、あんな怖いことするやつだったとは。


しかもかなりはじめの方から撮られてるし……



とりあえず彼女にLINEを送る。



[このLINE見たら電話して]



『通知音、なりませんように……』


俺は授業中だけど堂々と携帯触ってるし、怒られてもそこまで凹まないし。

とゆう謎の自信。



ひとまず携帯をしまう。



そわそわが止まらない。落ち着かない。


一度しか見ていないのに、何度もあの写真を見たように感じる。



……パパラッチかよ…………










辞書を取り出そうとした時、携帯が震えたのが分かった。


ロック画面見るだけだし、別にいいよね。という理由でこっそり携帯を見る。


[このLINE見たら電話して]


えっ


どうしたんだろう


集中出来ないまま、そっと携帯を戻す。



今の、何……?


「こわ……」


思わずつぶやく。


それからというもの、時計が気になって仕方が無い。


チャイムが鳴ったらそっこー電話しなくちゃ。














授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。




彼も彼女も、携帯を手に廊下に出る。


そして声の聞こえる、周りが静かな場所へ小走りで移動。


その都度周りを気にしながら。



俺は携帯を見て


私は携帯を操作して



携帯を握りしめ、電話する。




『…………もしもし』


出た。


「あっ!…………もしもし?どうしたの?」


『いや……その』


「……会いに行こうか?」


『ううん…………大丈夫、あのさ』


「うん」


『今日、かき氷でも食べて帰らない?』


「え?」


『だから、かき氷。』


「え……いいけど、健部活は?」


『あー…まぁ、大丈夫、今日は。』


「ほんと?」


『ほんと。だから、放課後かき氷屋さん行こ』


「……うん」


『んじゃ、次移動教室だから。またな』



切れた。


「…………それだけ?」


思わず通話終了の文字が出た画面に向けてつぶやく。


……まぁ、いいか。うん。放課後デート、ってやつ。……うん。






『……』


言いたかったことがちゃんと言えてなかった気がする。


でも、とりあえずマネージャーに狙われる前にあいつと話さなきゃ。


あとは…………




昨日サイトで見つけた

[カップルにおすすめスポット]

のランキング上位に載ってたかき氷屋さんに誘えたし。


まぁ、いいっしょ。


……早く放課後なんねぇかな。


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