やっとのことで、初々しく
どうする???
幸せすぎる
しんどいよ、幸せすぎて
まさか
まさか
こんなことになるなんて
両想いだったなんて……!
幸せで死にそうとはこのことか。
それは彼女も健も同じ気持ちだった。
『…………あぁ……あああ……やべぇ』
彼女を見送った後、自分の部屋に戻って来たはいいものの
『めっちゃ手震えてるし…………』
今までで感じたことのない感情だ。
嬉しさの波がどっと押し寄せてきて、俺を包むどころか圧倒する。
彼女の飲み残したジュース。寂しそうにたたずむ。
ここに、ついさっきまであいつが、
……今は俺の彼女が。
居たんだ、と思うとまた震えが来る
いつもなら友達の置いていったコップなんて普通に重ねて持っていくけど
このコップだけは重ねたくなかった
左手全てを彼女のコップで占めた。
使う人が違うだけでこうも扱いが変わるとはな。
何をしても今は
“俺達は付き合い始めた”
という事実が頭を埋め尽くす。
鬱陶しいぐらいだ。
あぁ、
彼女が居るってすげぇ事なんだな。
『…………っしゃぁ!!!あああ!!幸せだ!!』
もう、こう叫びでもしないと落ち着かない。
キッチンで叫んだ後、時差で恥ずかしくなる。
……もしかしてこんなに喜んでるのって俺だけ?
「やっ………………ばい」
どうしよう
あぁ、ニヤケが止まらない、止めたくても
止められない
どんなに抑えようとしても
頭が
心が
勝手に「素直に喜べよ」と訴えてくる
もう辺りは暗い
いっそのことさらけ出してみるか
「…………あ〜〜〜!!!!!!めちゃくちゃ叫びた〜〜い!!!」
叫んだけど。
「はぁ、はぁ…………」
感情が溢れると声で発散する。まさにこの事。
実体験した。
友達に言いふらしたいけれど
健との約束、彼との約束。
2人だけの、秘密。
んんんん、でもどうしても誰かに言いたい
Twitterを開いた
健もTwitterをしている。普段はあまり呟かないみたいで、タイムラインでもたまにしか見かけない。
「なにか呟いてるかな」
反面
なにか呟いていてほしい
と言う欲だらけの気持ちで彼のホームへ飛ぶ。
案の定何も呟いていな……
3分前
呟きが更新されていた。