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光だ!

7/16) 以前書いたものを分割しました。

なので今話は短めの閑話みたいなものになっています。

(やった!!光が見えた!!)


眷属たちの魔力がついに出入り口にまで達し、光源感知のスキルが働いた瞬間である。


それまでたくさんの蟻が集まる一部の場所でしか感知がはたらかなかったことから、出入り口を見つけるにはまた相当な時間待ち続けることになると創馬は覚悟していた。


しかし、それからまもなくして古参の蟻数匹が門番のようなことを初め、その場に魔力が集まったことで難なく出入り口を見つけることができた。


実はこれにも理由がある。


蟻にとって巣の外というのは命がけの世界だ。


餌の運搬中に敵にやられたり、狩りの最中に受けた傷がもとで死に至るというのもよくあることである。


とはいえ、外の世界に出て狩りをする者がいなければ群れ全体が滅びてしまう。


結果として、巣の外での活動はいくらでも変えが効く、老兵の仕事となるのだ。


創馬がこの世界に転生してからもう数ヶ月。


初めの頃に仲間にした蟻の一部はどうやら老兵と呼ばれる歳に片足を踏み入れていたようだ。


若手と老兵の中間である彼らの仕事は、安全な内勤と危険な外勤のちょうど間で門番をすることだった。


異変を巣の中に伝えたり、有事の際には巣の近くまで迫った驚異と水際で戦う大事な役目である。


まあそんな理屈はつゆ知らず、創馬は次の計画に移ることにした。


出入り口の場所がわかったらその次にやること、それは明かりが見えるその場所で葉を茂らせることである。


(いよいよこのスキルの出番ってわけだな。)


-----------

成長


【意味】

自らを成長させるスキル。(種族固有)

Lv.1:自らが生み出した糖と吸収したリン、窒素、カリウムを基にして身体を成長させる。

Lv.2以降:閲覧権限がありません。

-----------


リンやら何やらと言っているが、要は肥料のことだ。


これまで糖を別のことに使用していたため出番のなかったこのスキルだが、これからはしばらく眷属化を中断してこちらのスキルをメインとして使うことになる。


眷属が増えたおかげで、できることも増えた。


もう糖を眷属化に使わなくとも、孤独と闇に苛まれることはないのだ。


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