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UFO? 異世界? 何それ? 美味しいの?  作者: 豊臣 鎌足
第一章 王都で冒険者を
3/24

スキル獲得! 一発勝負 泣

お待たせしました。最新話です


「フッフッフッ驚いたじゃろう!」

胸をそらしながらポリゴンの自称神様の代理人はドヤ顔をする。


「ネタが古すぎて驚きだよ!

大体何でダーツだよ!しかも真ん中がたわしって!」

ワナワナ震えて拳を握り締めて振りかぶる一条。


「そこいら辺はホレ。」

ポリゴンの指差しした先に妙齢の萌え系美人二人が手品ショーのアシスタントよろしくの衣装で二つ目の的とダーツを持ってくる。


容姿その他の描写につきましてはサイト規約及び個人の嗜好がありますので作者は具体的に書き込みいたしません。予めご了承下さい。


ああつ!石を投げないで!!by作者 泣


「さてここからはわたくしがご説明致します。

私は彼方に転移後の世界を管轄をする女神ですわ。」

美人の女神様はそういうと一本のダーツを一条に渡してくる。


「貴方は不幸にも生きたまま異世界に転移する事になんともご同情申し上げますわ。

ほんの極僅かな例ですけど貴方と同じ境遇に不幸にも陥ってしまう方はいます。

大抵は幼子で元の世界に戻すのも簡単で単に迷い子を装うというより正真正銘の迷い子なので、そっと戻して置けば良いのです。が貴方の場合良い年した大人でしかも衆人環視の中で迷い子は初めてですわ。

一体どうしたのですの?」

首をかしげて魅力的な口元に人差し指をあてて問う女神。


「こっちの方が聞きたいよ!で、このダーツは?」

ちょっとイラッとして一条はダーツを弄びながら聞く。


「貴方は私の世界に来る際に幾つかのスキル『得意な技術や、こっちの世界でいう資格、それと職業を指す。』を既に与えられているはずです。

こちらの世界に転移後、スキルを使って仕事をする事を決めた時点で『スキル』が『ジョブ・職業』に変更されます。

通常こちらに強制転移で来る方は学生以下の年齢の方ですので、大抵は本人が憧れる職業に関するスキルを振り分けるのですが、今回はこちらも原因が全くわからない事象で転移するケースですので特別に無作為でスキル付与を行います。

同じ職業の人生やり直しはちょっと嫌でしょう?」

口元に人差し指をあてながら頷きつつ偉そうな表情で答える女神。


「確かに。で、ダーツなんだ。」

ムッとし続ける一条。


「選考方法は先ず一本のダーツでスキルを幾つ取得するかを決める。

次にスキルが書かれた的に最初に当選した本数に応じて投げてもらって当たったスキルが当選として付与する。

本当は試練と称してムリゲーをしてもらってダーツを。と思ったのだけれど時間がないし、今回は特別にねぇ!」

ニッコリ微笑む女神。

微笑む分には可愛いが言っている内容ははっきり言って『無いわー』と言いたくなる。



的を一条は見ると1~3のマスが全体の2/3で残りが4と5のマスである。

こう見ると結構5のマスは大きい様に見えるがランダムに1~3のマスが配置されている中に4と5が配置されているのですっごく当てにくい。というより当たる気がしない。


「とりあえず一投してみるか。」

振りかぶる一条に女神はニッコリと。


「外したら当然スキル付与はなし。たわしが当たればどんな鍋の焦げ付きでも撫でるだけで激落ちの魔法のたわしをプレゼント。

あらかじめ言っておくけど苦情の受付は不可。

もう既に普通に付与されるべきスキルは貰っているのだからね!」


ごねて外したらもう一度と脅迫しようと思った瞬間に先回りされて額に一筋の汗をかく。

ままよとばかりに狙いをつけずにダーツを投げる。


「たわし!たわし!」と連呼していた女神と自称神様の代理人は投げた瞬間に的に走り寄って注目する。

そこへすかさず代理人にバックドロップを食らわせて一条は気絶させる。

あわよくば二人とも気絶させて外した場合には5回のゾーンにダーツを差し替えて無理矢理スキルの抽選権を獲得しようとしたのである。


ポリゴン代理人は床に沈めたものの、女神様は何となく躊躇した隙に的にたどり着く。


果たしてダーツは・・・





に刺さっていた。


「おめでとー!!3本のダーツが当たりました~(* ̄∇ ̄*)」

パチパチとあまり気の乗らない拍手をして、新たに3本のダーツを一条に差し出す女神。


「次の抽選ですが、欲しいスキルを提示して下さいね!

欲しいスキルに応じて的の難易度が変化しますね。」

ニッコリ微笑む女神の脇でポリゴン代理人が顔を真っ赤にして口を挟む。


「ちょっと君。今我に何をしたのかな?」

あまりにも代理人は激怒していて口調も変わっている。


「「はて?何かしら?」」

すっとぼける二人。


「投げた瞬間に興奮が最高潮に達して貴方が倒れたのは私、見ましたけど?」

女神はしれっと答えて首をかしげながら一条を見る。

一条も女神を見返してコクコクと頷き同意する。

代理人そーとー神様ーズ倶楽部のメンバーから嫌われているらしい。(´д`|||)


「さてさて話を戻して何のスキルにする?」

女神は的の前でマジックを持ち書き込む準備をしつつ一条に顔を向けた。


「とりあえず無限収納と現地語の読み書き習得、鑑定、あとは・・・料理・解体、そんなとこかな?」

指折り数えて一条は返事をする。

アレコレチートスキルと云われるモノはいくらあっても邪魔にはならないので、いくつも欲しいがしょせんダーツは3本なので欲張っても意味がないどころかやたらにゾーンが狭くなり不利になるだけである。


「とりあえずこんなところかしら?」

女神が書き込んだゾーンわけは、収納が中心角で60度の中に無限収納。ついで30度つづ現地語を無制限に解読スキル、料理スキル

一番狭い15度のゾーンに鑑定が配達された。



「鑑定が不当に狭くね?」

一条は不満げに的を見る。


「そりゃそうよ。

そもそも鑑定スキルは私達以外の者は扱えないことは説明されたでしょう?

たぶん貴方の事だから私達の同等の能力が欲しいのではなくて、単に獲物の名前や簡単な特長、生態や分布あとは道具の名前や用途とかが知りたいのでしょう?」


「そうだけど、何かそれでも付与に不都合があるのかよ?」

ダーツを投げるモーションとイメージトレーニングしながら一条は聞く。


「不都合はあるわよ。貴方が元の世界で動植物や道具、他人の事を鑑定なんて出来た?

動植物は図鑑で。道具は古物商が自分たちの足で集めた知見で真贋や値段を決めてたと思うけどね。

まぁ成人男性が予備知識がほとんど無しで異世界に放り出すのに、あまりにもそれはと思うから今回は特別にねぇ。

時間がないし早く投げてくれない?」


確かにそういう事を言われれば一条には反論が出来ない。

しょせんネット小説やゲームみたいに都合よくスキルやジョブの取得や変更、レベルアップ等できるはずはないのだ。

鑑定スキルの下位互換版をくれるのならめっけもんと思ったほうが良いと一条は考えた。

女神はスキルは磨くことによってレベルアップする。レベルアップの方法はスキルを元に仕事をするなどをして使用することだ、と言った。

ならば冒険者とか商人、あるいは職人でも良いだろう。

獲物とか材料、商品等鑑定の必要性は事欠くことはないはずだ。

使えばとりあえず、いわゆる経験値が入るだろうからいつかは同等スキルになるはずだ。



そんな事を考えながら無造作にダーツの一本目を投げる。



的に当たったダーツは、



無限収納



であった。


「おめでとー!定番のチートスキル付与でーす‼」

いわゆる死語になった『ブリッ子』なあざとい仕草をしながら一条に向けて女神が右手を翳す。

一瞬青白い色が光り一条の身体を包む。


「さて次のダーツいってみよう!『たわし』!『たわし』!」

囃し立てる女神に


「やかましい!」

と怒鳴りながらよそ見をして投げる。





『たわし』



に当たった。


よそ見をして真ん中に当たるのは結構凄いと思うのに当たったのはしょせん『たわし』だから一条は


(ノ-_-)ノ~┻━┻


と的をぶん投げたくなった。


ギャハハハハと女神と代理人がお腹を抱えて大爆笑するものだからなおさらではある。


「はい!魔法のたわし!」


なんともいえない表情で一条は受けとる。


もうどうでも良いやとばかりドラム効果音がなる前に回転を始めた的に投げ捨てる様に投擲する。


「ええっ!」と驚愕する女神の視線の先には





鑑定



のところに当たったダーツが。


驚きつつ、女神は右手を翳して鑑定を付与する。


「ビックリした~!約束だから鑑定は付与したわ。ついでに特別に現地語スキルもあげたわ。

どこに飛ばされても移動がしやすい様にね!

それじゃ私達の世界に転送するわね!」



何か一条は言いかけたが瞬く間に目の前が白くなりそして・・・


如何でしょうか?

ところで他の方の作品とは違い、スキルやジョブの扱いがかなり微妙なのは分かっていただけましたでしょうか?

次回の投稿もなるべく早くしますね。

お読みいただきましてありがとうございました。

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