表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
UFO? 異世界? 何それ? 美味しいの?  作者: 豊臣 鎌足
第二章 男爵領開拓編 ダッシュ開拓領地
21/24

ダッシュ! 開拓物語 国王崩御、王家の思惑 その2

「兄上!大変だ!公爵邸に飛んできたキテレツな物がふたたび飛び立ち謁見の間の会話のような話しを王都中に振り撒いているぞ!」

第三王子はそう言いながら皇太子執務室に駆け込み、息を切らせながら皇太子に詰め寄る。


現在の王家の構成は以下のような感じである。


国王夫妻


第一王子 26(皇太子)

第二王女 23(隣国王家に嫁入り)

第三王子 22(軍事担当)

第四王子 21(内務省担当) 腹違い 第二夫人

第五王女 19(外務省担当) 腹違い 第三夫人

第六王女 17(無職)

第七王女 15(無職)腹違い 第二夫人

第八王子 12(無職)腹違い 第三夫人


となっている。

番号順に基本的に継承権は移っていくが、当然直系が優先権を確保しているため、第二夫人以降に生まれた男子は番号順が上でも直系男子が下位にいれば下位の直系が優先される。


但し、一応成人年令が15歳とされているが、直系が成人して皇太子執務経験があれば良いがなかった場合、直系男子が皇太子に就任、成人後5年以内に王位を譲る事を条件に番号順に王位を継承させるとしている。


これは思わぬ事故等で上位継承権者が国王夫妻を含めて喪失した場合、幼い直系男子や腹違いの王子を押し立てての内乱や、摂政や関白、後見人等と名乗る有力貴族の専横で国の政治を混乱の渦に巻き込まない様にする為である。


また、直系継承権者が未成年の場合の5年以内の継承は、懐刀と呼ばれるような信の置ける側近を揃えたり、国の現況と施政方針を検討する期間に当てる為である。


現代日本ではあまり例がないが、天皇家は江戸時代までは自由自在に天皇に就任、禅譲ができたので政治的な思惑や、暗殺、はてまた飽きた等の理由で代変わりしてたのである。


その為源氏や平家の権力闘争等の史実は皆様ご承知の通りであると思う。


一般人も大店のお大尽等は江戸時代、未成年で露店から身を起こして十代後半に結婚、三十代前半に店の経営が飽きてめんどくさくなり引退、未成年の子供に禅譲して朝方経営チェック、アドバイスの名の命令をしてそのまま釣りや、風俗店に行き、夜に売上回収するという生活をしていたのが結構いたようだ。


当然、継いだ子供は大店のオーナーとは名ばかりで、経営決定権はなく苦情や行政指導、経営失敗の責任転嫁の人身御供である。

それが寝たきり介護が必要になる高齢者になるまで続くので跡継ぎも考え物ののようであったようである。


因みにこうした制度に嫌気が差して反抗したのが桜吹雪で有名人の遠山の金さんである。

彼の父は勤厳実直の武士の鏡のような人だったらしく、曲がった事が大嫌い。

当然、跡継ぎとして金さんを自身と同じ様にと厳しい教育を施し、

立派な奉行に育て上げようとしたそうだ。


あまりに立派過ぎる父と適度に遊ぶ間もない詰め込み教育。

金さんは家を飛び出し肩に桜吹雪の刺青、風俗店に入り浸りの生活をしたのは史実のようである。


で、父の急逝。


側近の奉行所の職員の説得もあり、跡を継いだのですが、記録や奉行所の職員等の話を聞くにつれ、金さんの教育失敗の後悔と現在の素行に心を痛めていたことを知り、金さん自身も酷く後悔して今では時代劇に成る程の立派な奉行になったそうである。


風俗に出入りしていた経験から、民事、刑事裁判に厳しくも温情ある判決を出して名奉行となってなっていたようだ。

ただ、生涯父の立派奉行人生を思うにつけ、肩に入れた刺青と、放蕩時代を恥じて夏でも厚手の着物を着る等、桜吹雪の刺青を隠して過ごしたそうである。


話を戻して、皇太子、金さん同様父の国王をあまり良く思っておらず、機会があれば代変わりして今までの鬱憤を晴らすが如くやりたい放題したくて堪らなく思っていた。


「問題ない。むしろと思えないかね?

謁見の間の会話は色々あるが、国の未来像に関わる問題も多い。

特に今回は事もあろうに国王を私掠団を組織化した容疑を掛けたとなれば立派な反逆罪だ。

もしも事実であれば断罪して幽閉する理由になるし、嘘っぱちであれば、反逆罪の代わりに男爵領予定地で異世界技術をつかい開発をさせる。

勿論男爵の話は反故で。貴重な異世界技術とその開発を王領で行わさせ、その成果を王宮が独占。

事実かどうかは関係なく父上には国王を退いて頂き、この我等が全てを独占する!

正に最高のチャンスと言わず何というのか!」

皇太子は自身の薔薇色の未来像を夢想して恍惚の表情を浮かべた。


「早々上手くいくとは思えない。

やるならお前一人でやれ!俺には恐ろしくてとても出来ない!」

王子は執務机に両手をつき、強い口調で皇太子にまくし立てた。


「臆病者にはチャンスは回って来ないぞ!バカ目が!」

皇太子は吐き捨てて部屋を出る。


「相手は異世界人だ。この世界のルールの埒外にいるのがなせ解らない。

大体この世界に来たということは、主神か女神がバックにいることだとは思えないのか!兄上は!

そんな相手は恐ろしくてとても相手には出来ないよ、俺には」

そう独り言を浮かべて王子は部屋を出た。

お待たせしました。

お気づきの方もいらっしゃいますとは思いますが、イチジョウの現在の乗り物を垂直離着陸型戦闘機から汎用輸送戦闘ヘリコプターに変更しました。


良く考えてみますと、どう考えても戦闘機の後席に二人乗りは無理がありますので。


変更点のヘリコプターはUH60型戦闘ヘリコプターを念頭にモデルにしました。


このヘリコプターは兵員輸送のほか、作中の近接航空攻撃支援も

作中の兵装で行う能力があります。


この後の展開でも戦闘機よりヘリコプターの方が便利かもと思ったので、誠に勝手ながら変更させていただきます。m(。≧Д≦。)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ