閑話 ギルドマスターの憂鬱
超短編の投稿です。
今とりあえず誤字修正をしています。
内容の修正はもう少し考えて見てから順次修正します。
現在矛盾等を精査中です。
イチジョウとディーが王都に帰ってきた。
当初の目論見通り、隣国の弟がマスターをやっている冒険者ギルドで冒険者ライセンスを発効させてきた。
しかし、一緒に厄介も持ち込んできた。
よりによってA級魔物のフェンリルの子供を連れて帰ってきたのだからだ。
今は良いかもしれない。確かにフツーの子犬とみまごうくらいに魔物の気配が感じられず、今ギルドの他の受付嬢に頭をやさしく撫でられて甘えているから。
しかし、いつかは成長して冒険者に恐れる魔物の外見と性質を持つだろう。
そうしたら誰が討伐するのだ?
少なくとも俺は嫌だ。命が惜しい。
なぜだか知らんが、とりわけディーとイチジョウには殊更甘えて従順な様だった。
聞けばこのフェンリル、ケルベロスがイチジョウの元に連れてきたらしい。
ということは何か?無理矢理フェンリルを取り上げたり、ましてや殺したりした日にはケルベロスがこの街に来るってか?
重ねていうぞ!冗談じゃない!
もうイチジョウがこの冒険者ギルドには用がないはずだ!とっとと出ていって欲しいものだ。
そう言ってやったら受付嬢どころか、その場にいた女性冒険者にまでギロリと睨まれた。
このあとイチジョウは王宮に行くそうだ。
はやく王宮に行ってくれ。そして国王から下賜されたという男爵領に行って欲しい。
ただ俺はこの王都冒険者ギルドが無事ならばそれでいい。
そう思ったら、ウチのギルドの看板嬢のディーが王都ギルドを退職し、男爵領について行って向こうで新しくギルドを立ち上げる準備をするそうだ。
やっぱりあいつは厄介者だ。
絶対にディーの退職は認めない!
ディーは俺の嫁にするんだ!ギルドマスターの権力を使って!
そう心で思ったつもりだったけど、つい、小声が漏れてたらしい。
ディーに冷たい顔をされて、片手を挙げたら………その場にいた女性冒険者に『馬に蹴られて死ね!』と、ぼこぼこにされ、男性冒険者からは『てめえの嫁じゃねぇ!俺んだ!』とぼこぼこにされた。
最もそのすぐ後にそいつらも女性冒険者にぼこぼこにされたが。
如何でしょうか?
暫くこのような感じの投稿して男爵領編のお話を考えて行きます。