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テノリドリーム

「森ビル」を飼っていたころの話

作者: 丸ノ内レン

これは、まだ僕が小学校に通っていたころの話だ。

テレビで人間の声マネをする「九官鳥」を見た僕は、とても驚き、

お父さんに「九官鳥」を買ってくれるよう頼んだ。

しかし、僕の願いは届かず、「九官鳥」を買ってはくれなかったのだが

代わりにお父さんは僕に「森ビル」を買ってくれた。

最初は、「九官鳥」を飼いたかった僕もまだ小さい雛の「森ビル」を見て気持ちが変わり、

ビルかごの中にいる「森ビル」にエサを与えたり、一日中言葉を覚えさせたりと

あの頃の僕は、「森ビル」中心の生活を送っていた。

しかしある日、いつものように小学校から帰ってくると、ビルかごの扉が開いていることに気がついた。

一瞬で顔が青ざめ、窓を確認すると窓も開いていた。

「森ビル」は飛んで、逃げてしまったのだ。その後、「森ビル」捜索のチラシを配ったり、電柱に貼り付けたりと必死に探したのだが、ついに有力な情報のないまま、現在に至っている。

今はどこにいるのだろうか、元気かどうかすごく心配だ。


「追記」

雛のとき、エサをもらおうと大きく口をひらいていた森ビルがかわいくてかわいくて今でもそのときとったビデオを家で見返すときがある

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